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人類を旅へと誘うルイ・ヴィトンのルーツに迫る展覧会が開幕--アート、そしてファッションへ連なるエモーショナルな旅路【Report--2/2】

FASHION HEADLINE / 2016年4月22日 21時0分

著名なアート・ディーラーであったルネ・ジャンベルはビジネスに使う絵画用トランクをオーダーし、作品を移動中のダメージから守る見事なトランクが出来上がった。こうしてルイ・ヴィトンとアートのつながりが生まれ、画家や芸術家の多くが顧客となり、今日では、ルイ・ヴィトンのファブリックやパターン・フォルムを一新するために、村上隆やリチャード・プリンス、ダミアン・ハーストなどが制作を行うために招かれている。これまでシックであったラインアップは、アートの息吹が吹き込まれることで、豊かな色彩のもと生まれ変わる。会場に掲げられる作品を見れば、常に新しいものを受け入れる柔軟性がこのメゾンに存在することが解る。


村上隆「アイ ラブ スーパーフラット」

そして旅は、日本開催のために用意された最終セクションへ。最後に我々を迎え入れるのは、ほっと一息つかせる和の空間だ。ティー・セレモニー・トランクや歌舞伎役者のための鏡台トランクは、もはやこれまで見てきた西洋のそれとは、まったく異なったものに感じられる。モノグラム・パターンは日本の紋に影響されたといわれ、ルイ・ヴィトンは日本を“インスピレーションの国”として、伝統とモダンな感性を調和させた両義性から、相互認識を見出してきた。村上隆や草間彌生、コムデ・ギャルソンの川久保玲といった日本人アーティストとの協業は、メゾンに新たな一面をもたらしたのだ。


ルイ・ヴィトンと日本の間にある信頼関係を感じさせる展示

展覧会のために来日したアトリエ職人のクラフツマンシップを目の当たりにし、旅のストーリーは幕を閉じる。職人たちの細かな作業には、ルイ・ヴィトンの歴史が滲み出る。家に帰れば、長年使って味の出たヴィトン製品も、より愛しいものへと変化を遂げるに違いない。


--前編「人類を旅へと誘うルイ・ヴィトンのルーツに迫る展覧会が開幕--空へ、海へ、彼方への旅路【Report--1/2】」へ戻る。

【イベント情報】
「Volez, Voguez, Voyagez - Louis Vuitton」
住所:住所:東京都千代田区麹町5丁目「旅するルイ・ヴィトン展」特設会場 
会期:4月23日~6月19日
時間:10:00~20:00
入場料:無料
休館日:月曜日(ただし4月25日、5月2日、6月13日は13:00~開館)

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