1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

台湾のとびきり美味しいと出会う旅!知恵の詰まった保存食に斬新なパイナップルビネガー【YOU BOX in 台湾--2/2】

FASHION HEADLINE / 2016年6月14日 20時0分

「YOU BOX from Georgia」初海外イベント、舞台は台湾!

2013年のある日、うっかりホームレスになり、一ヶ所に帰る必要性が無いことに気づいた私は、「とびきり美味しい物に出会う」旅を始めました。世界中にちらばったとびきり美味しい物には、決して作り手の技術による味だけではない、なにかしらの秘密があるはず。そして、出会ったとびきりを、とびきりな友達にお裾分けしたい。そんなひょんなことから「YOU BOX」は、生まれました。一人で細々と行っていたYOU BOXもチームとなり、それでも相変わらず泥臭い珍道中が進行中。今回の目的地は、南台湾!
>>前編はこちらから。

Meet Hakka

外国人からは瞬時に見分けがつかないことが多いのだけれど、台湾には多様な人種が住んでいます。現在のマジョリティはみん(門構えに虫)南系民族だけど、彼らは福建から台湾へと移り、現在5%程のアボリジニたちを山へと追いやり、農地として良好な西海岸沿いに住み着きました。そして、その後客家(Hakka)と呼ばれる民族が広東からみん(門構えに虫)南系が居ない山などの未開の地を開拓して住み始めたそう。山の方に根を張り、実りの少ない季節や年でも生きる知恵を身につけた客家の人たちは力強く料理上手で、巷でも漬物などの保存食や乾物は客家の物が一番美味しいとよく聞きます。今回は、客家がほとんどだという屏東で生まれ育った85歳の鍾黄喜妹さんの元へ。

まだまだ現役で空心菜や芋の蔓、へちま等基本野菜は自家栽培

そして、今でも、体のサイズと不釣り合いな高さのキッチンで、おばあちゃんがすっぽり入ってしまいそうなほど大きな鍋を振ります。亡き旦那さんはおばあちゃんが作るご飯が大好きで、なかでも、鳳梨豆醤というパイナップルを豆麹と一緒に漬け込んだ調味料(ばーちゃんの自家製)を使ったお料理がお気に入り。今回は、畑から芋の蔓、を採ってきて炒め、「鳳梨豆醤炒地瓜菜」に。喜妹さんは、戦争で焼け野原になった時代や物が無い時代を生き抜いているけれど「畑も大変だけど楽しいねぇ。毎日畑に行って、神様とお話して、友達とお茶するの。毎日同じことの繰り返しだけど、神様が見ていてくれるから、長生きできるのね」と、笑う。戦争で焼け野原になった時代や物が無い時代を生き抜いているからこそ、何も無い日々が楽しいと笑う彼女と話していると、世界は今とてつもなく平和なのではないかと思えてしまう。平和を創るのは、自分の在り方なのかもしれないな。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください