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無限の可能性を秘めたクラフトビールに山梨・甲府で出合った!【山梨のくらし:アウトサイダーブルーイング】

FASHION HEADLINE / 2016年6月23日 19時0分

クレバーでセクシーなビールは甲府駅近くのホップス&ハーブズ(Hops&Herbs)で味わえる

発酵デザイナーの小倉ヒラクさんのナビゲートで山梨を巡る「山梨のくらし:発酵めがね」特集の4回目は、クレバーで、クールで、セクシーなクラフトビールを作る山梨・甲府にあるクラフトビールバー「アウトサイダーブルーイング(Outsider Brewing)」のブルワー(醸造士)丹羽智さんを訪ねました。

クラフトビールという言葉を耳にする機会の増えた昨今。クラフトビールの魅力はどこにあるのか、実際にクラフトビールを醸造する現場で教えてもらいました。

■ そもそも、クラフトビールとは…

現在、日本国内には200以上のブルワリーがあると言われています。この背景には、1994年に酒税法が改訂され、年間60リットル以上のお酒を製造すれば酒類の製造が許可されるようになったことがあげられます。この酒税法の改訂を受けて、日本各地で地ビールが作られるようになりました。この地ビールが、日本におけるクラフトビールの最初の一歩という訳です。

ちなみに、大手ビールメーカーのビールは「ラガービール」と言われる系統で、すっきり爽やか、多くの人に好まれる最大公約数的なビールとも言えるでしょう。一方、ブルワーが長年の経験と知恵、そして確かな技で仕込むクラフトビールは、飲み心地だけでなく“味わうビール”とも評されるほど、実に多様な味覚を表現するビールなのです。

■ クラフトビールは、麦芽×ホップ×酵母の無限の可能性を秘めている

さて、ここでビールの原料をおさらいしてみましょう。ビールの原料はシンプルと言えばシンプル。水以外の要素は3つ。

・色あい、甘み、味の要素となる「麦芽」
・香りや苦味の要素となる「ホップ」
・何十種類の中からブルワーが目利きする「酵母」

この3つの要素の組み合わせで、優れたブルワーは数限りないビールを作ることが可能になります。

原料の質に依存する比率の高いワインに比べ、ビールはブルワーのセンスや腕前が問われるお酒だと言われており、丹羽さんも「クラフトビールの味を作るのは、レシピが3割、仕込みの技術が3割、熟成管理の技が4割。日本中どこにいても、どの水を使っても同じ味を作れるのがブルワーの力」と語り、事実、アウトサイダーブリューイングのクラフトビールの醸造に甲府の水道水を使っています。

■ ビールの系統も色々--ベルギー流、ドイツ流、イギリス流

ビールにだって、お国柄があります。麦芽とホップのビールしか認めていないドイツ流ビールもあれば、ハーブやフルーツを入れて多様なビールを生み出したベルギー流ビールもあります。丹羽さんに「丹羽さんのビールはどの系統になんですか?」と伺うと、にこやかに「全部だね!」との答えがかえってきました。丹羽さんの手にかかれば流派を越えて、美味しいビールを作ることが可能になるようです。山梨で採れる桃やマスカットベリーAのようなフルーツを含んだビールなど、季節折々のクラフトビールを醸造しています。

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