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【ファッションの“未来”たちに聞く】セントマーチンズで学んだゴミがawesomeに変わる瞬間--青木明子--2/2

FASHION HEADLINE / 2016年6月29日 21時30分

ーー世界中から進学しているんですよね? 学部名はなんというのですか?

自国、もしくは海外ででBA(学部)を卒業してる人、企業で1度、経験をつんでいるたちが進学できるGraduate Diplomaというコースです。MAとBAの間にあるコースで、セントマのBAを卒業した子たちはそこをスキップしてマスターにアプライできるのですが、ロンドンの美大以外を卒業した人がMAにアプライしたい場合は、ロンドンの美大のBAに行き直すか、もしくはGraduate Diplomaに1年通う必要があります。その後、マスターに進学してもいいですし、独立する人も多く、私も帰国しました。日本人は私を入れて2人だけでした。同級生はロンドンで自分のブランドを始めた子もいますし、メゾンに就職した子もいます。みんないい意味でライバルですし、今でもいい刺激になっています。

ーー青木さんはロンドンに残ろうとは思わなかったんですか?

まず、現実的に考えて、自分がブランドとしてやっていきたいと思ったベースが日本でした。そして2つ目はアジア人は基本的にビザを取得するのが難しいです。ビザを取得して自分のブランドをロンドンで立ち上げるというのはかなり厳しいのが現状ですね。

ーーなるほど。でも、日本で、自分のブランドを立ち上げるという夢を実現された!

すごくラッキーだと思います。思いをそのままやり続けることができていることを幸せだと思っています。


AKIKO AOKI 16SS コレクション

ーーその強い意思はどこから授かったと思いますか?

やはり一番大きかったのは、坂部さんや、山縣さんと出会ったことだと思います。彼らが独自のやり方で、東京で自分のブランドをどんどん推し進めていく姿を見て感銘を受けました。「そこにしか道がない」と思っていたファッションにおけるシステム自体も変えてしまっているので。私は、そういうことを2人の姿を通じて実感しているので、「ここからまた、次の手法を考えていかなきゃいけないんだな」と思います。

ーー私見ですが、青木さんのコレクションには、いつもそういう堅い意思のようなものを秘めた女性像を感じます。改めて、ブランドのコンセプトのようなものを聞かせていただけますか?

ブランドコンセプトとしては現実に潜むファンタジーを感覚で切りとり、ファッションを生きる行為そのものと捉えて、纏うひとの生き方や姿勢が感じられる衣服を提案しています。ファーストシーズンは自分自身の背景に1番強くあるイメージをテーマにしました。2シーズン目では、その時に気になる人間像をイメージソースにしました。

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