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【ファッションの“未来”たちに聞く】セントマーチンズで学んだゴミがawesomeに変わる瞬間--青木明子--2/2

FASHION HEADLINE / 2016年6月29日 21時30分

これからは、より服そのものにフォーカスしたという意識があって、テーマを先に持ってくるよりも、衣服のデザインを先にしたいと思っています。テーマはぼんやりとはありつつも、逆にそのイメージを明確に言葉にできないまま進めてみてもいいのかな、と。そうして生まれたコレクションから人間像が見えてくるファッションを作りたいと思っています。


AKIKO AOKI 15AW コレクション

ーーセントマーチンズで習ったスタイルに近い?

そうかもしれません。1アイディアから、自分の感覚を通してどれだけ繊細に向かい合えるかという部分では近いかもしれません。今、思い返すと、入学していちばん最初に「ロンドンプロジェクト」というのがあって、「ロンドンの街の中からインスピレーションを得なさい」という課題がありました。いろんな所に行って、街中のシミとか床の模様とか、人でもいいんですけど、なんてことないモノの中から、自分が何に着目して、それをどうディベロップするかというアプローチが新鮮な気がしているんです。

ーーおもしろいですね。本当に小さなディティールとかに着目して、そういうものからデザインしていく、次のコレクションはそんな感じになるのでしょうか?

もっと服として「いいな」と思えるもの。具体的な人間像もそうですが、その服自体に時代観があったり、新しい人間像があるのがいいなと思っているんです。たぶん、日本人はもともと背景とか物語性とかが好きだし、国民的にも合っていると思うんですけど、最近はちょっとそういうストーリーがわかりやすく無くても、もっと深い領域で成り立つコミュニケーションもあるのかもしれないと思うのです。

ーーなるほど。小説みたいに誰が読んでも同じルートになるよりも、SNSとかウェブとか、1個1個の細かいエピソードを受け取った人たちが勝手に選んでストーリーを編集していく時代なのかもしれませんね。

"点"がいっぱいあるほうが、もともと人間が持っている本能的な部分との接点も多くなるっていうか。それぞれの感覚がもっと鋭敏になって、受け取る機会も増えるんじゃないかと思うんです。

ーーSNSの時代といわれていますが、結局は、情報発信や拡散の戦術よりも、モノ自体に魅力があれば、人は勝手にそこに情報を取りに行く。本質的というか、そこに強さがあるかどうかだと。

作品を作って撮影するという行為は誰でもできるの時代なので、そこを強調したビジュアルつくりは時代観的に少し古いのかなという気はしています。

ーー確かに、みんなリアルへの欲求がすごく高まっていますね。

ますます加速しているような気がします。

ーー2年後には今使っているアトリエ(台東デザイナーズヴィレッジ)も卒業になりますが?

本当にあっという間だなぁと実感中です。私も卒業したら独立した自分のアトリエを見つけたいと思っています。



【イベント情報】
<第1弾>The drama ~TOKYO制服~
会期:5月25日から6月7日(会期終了)
会場:伊勢丹新宿店 本館2F=センターパーク/TOKYO解放区

<第2弾>The life ~TOKYO制服~
会期:6月15日から21日(会期終了)
会場:ジェイアール京都伊勢丹5F 特設会場

<第3弾>The days ~TOKYO制服~
会場:7月27日から8月2日
会場:銀座三越3F ル プレイス プロモーションスペース

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