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ロンドンの若きガーデナー兄弟が語るランドスケープデザイン【Our Favorite LONDON vol.3】

FASHION HEADLINE / 2016年9月22日 15時0分

ハリー:僕らがどんなデザインを提案し、実際にどのような形で庭にすることができるのかプレゼンテーションできる絶好の機会であるとも思います。今年は参加しませんでしたが、過去3年間は毎年出展していました。

ーーそういったプロジェクトを作り上げる中で、2人の間で仕事の役割分担などはあるんですか?

デイヴィッド:コンセプトを練る段階のブレインストーミングは必ず2人で行います。そこからハリーがスケッチしてヴィジュアルを作り、コンセプトをコントロールする。僕はマスタープランなどのディテールを手掛けます。

ハリー:デイヴィッドはプランを要約して、道理を詰める役割ですね。スケッチすることは簡単ですが、それを細かく正確にマスタープランに可視化することこそ、重要なことだと思っています。

デイヴィッド:役割といってもそれぐらい、お互いになんでもこなしますよ。同時に、それが強みだとも考えているんです。人が増えることによって、コミュニケーションが欠けてしまうこともあるじゃないですか。近い将来、他にも人手が必要になるかもしれないけど、なるべく少数気鋭のまま続けていくつもりです。


ムードボード

ーー創作にインスピレーションとなるものは何でしょうか?

ハリー:特定の庭やスタイルなどから影響を受けるというようなことはあまりなくて、世の中のあらゆるものからヒントを見つけて、それをつなぎ合わせて物語を作っていくという感覚ですね。もしくは、一度自然に立ち返って、それがどう成り立っているのか見つめ直したり。

デイヴィッド:アイデアはどこにでも転がっていて、ストリートからヒントを得ることだってあるんです。若く、健康的なマインドを持つということも大切だと考えています。アウトドアや旅行に出掛けたり、休日にスケートボードをしたり。そういう当たり前の僕らの生活が、いわば自分たちの個性とも言えるわけですから。

ハリー:僕たちはガーデンデザイナーという肩書きにこだわっているわけじゃなくて、機会があれば何だってデザインしてみたい。実際、庭だって植物だけじゃなくて、座るためのベンチがあったり、灯りが必要だったりするわけじゃないですか。そういったものを、総合的に考えながら環境を作り上げていきます。

ーーなるほど。では、現在はどんなプロジェクトが進行しているのでしょうか?

デイヴィッド:いくつかあって……まず、ハンプシャーのスパリトリート施設。プールやスパがある屋外スペースのデザインを手掛けています。それから、マッシモ・デュッテ(Massimo Dutti)のバルセロナにあるショップのルーフテラスと中庭のデザイン。スウェーデンの個人邸宅の庭のデザインもしています。すごくゴージャスな家なんです。

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