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シャネル、エルメスを担当する人気DJイネス・メリア「空間自体が作品になる」【INTERVIEW】

FASHION HEADLINE / 2016年10月19日 19時0分

DJ・作曲家のイネス・メリア

今パリのファッション業界でモデルやインスタグラマーと肩を並べて“it”的存在なのが、DJで作曲家のイネス・メリア(Ines Melia)。

シャネル(CHANEL)、イザベル マラン(Isabel Marant)、クロエ(Chloe)、ディオール(Dior)など名だたるブランドのショーやパーティの音楽を担当する売れっ子DJだ。ユニクロ(UNIQLO)のアンバサダーにも選出されるなど、とにかくファッション業界からのラブコールが絶えない。

韓国で行われたエルメス(HERMES)主催のパーティから帰国したばかりのイネスは「初めて韓国を訪れて、目に入るもの全てが刺激的だった!街の雰囲気もパリとは全く違って、とてもいい経験になったわ」。と興奮気味で話を始めてくれた。

ヨーロッパに止まらず、アジアでも活躍の場を広げているイネスだが、DJを目指してこの道に進んだわけではない。「昔からアートに関心があって、オークショナー(競売人)になるのが夢だった。でもパリに来て実際に働いてみると理想と現実は違って、違う道に行こうと決意したのが3年前。昔から音楽には興味があって趣味程度に曲を作っていたから『もしかしたらこれが仕事になるかも』と思って、あまり構えずキャリアをスタートさせたの。『1年やってみてダメだったらまた考えよう』くらいの気持ちで。」

作曲家としてホテルで働き、館内で流れる曲を作る傍らDJとしてナイトクラブでも活動をしていた当初、見ず知らずのフォトグラファーがあるプロジェクトに参加しないかと声を掛けてくれた。偶然か必然か、そこから知り合いが知り合いを通じ輪が広がっていき、ファッション業界とも深く関わっていくことになる。“縁”を味方にして、DJ・作曲家としての道が拓かれた。


DJで作曲家のイネス・メリア

そんな彼女の曲作りには、アートとファッションが大きな影響を与えているという。例えばシャネルのショーのために作った曲は、シャネルから全てのインスピーレションを受け、ピアノやジャズをミックス。クラシックだが大胆で挑戦的、女性らしい繊細さと強さを持ったシャネルのイメージそのものの曲を捧げた。ファッションだけでなく、美術館で見たアート作品、パリの街並み、友人など豊かで鋭敏な感性を活かし、曲を紡ぎ出す。

ファッションから生まれる音楽とは対照的に、音楽から生まれるファッションもある。ロックスピリットを全面に打ち出したサン・ローラン(Saint Laurent)の元クリエイティブディレクター、エディ・スリマン(Hedi Slimane)が最も良い例だろう。音楽とファッションは常に呼応しながら、さらに高みを目指していける存在なのだ。

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