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暮らしを豊かにする、余白のある器たち。器作家イイホシユミコのMeetsとは?「Meets.-イイホシユミコ&鹿児島睦展」 【INTERVIEW】

FASHION HEADLINE / 2017年3月28日 16時0分

器作家 イイホシユミコさん

手跡を残さず手づくりの温かみを感じる、使い手の心ときめかせるプロダクトを生み出す器作家のイイホシユミコさん。 伊勢丹新宿店本館5階=センターパーク/ザ・ステージ#5では、3月29日より彼女が参加するプロジェクト「Meets.-イイホシユミコ&鹿児島睦展」
が開催される。器作家イイホシユミコさんにとっての印象的な、ヒト・コト・モノとの出会い、“Meets.”を尋ねるためにアトリエへとうかがった。


■今のスタイルへと導いてくれた芸大の師

ーー2016年に続き、2回目となる“Meets.”プロジェクトへの参加ですね。器作家イイホシユミコさんにとっての忘れられない“Meets.” (出会い)を教えていただけますか。

芸大時代の教授との出会いですね。近代陶芸の父、富本憲吉さんに師事されていた先生には、実技はもちろん今に通じる考え方や作品への姿勢など学び、大いに影響を受けました。短大を卒業後、器や雑貨を輸出入する会社に勤めていたんです。食器がすごく好きで、趣味で器づくりをしていました。でも器を作る人になりたいと強く思うようになり、技術を身につけるためにろくろを学べる京都の美大へ入学しました。

ーー今のイイホシさんにつながる、思考や姿勢に影響と言われましたが具体的にはどのようなことですか。

自己満足な器づくりなのか、世に出すための器づくりなのか、そして世に出すならばどのようにして届けるのか、それらを考えてモノ作りすることを叩き込まれました。職人を目指すのか、スタイルのあるプロダクトづくりをするのか、常に将来と対峙して学ぶことができたことに感謝しています。




ーーイイホシさんがよく言われる、手跡を残さず、でも手づくりの温かみを感じさせるモノづくり、ということにもつながっているのでしょうか。

卒業後は、器のスタイルを作って量産していく道を選びました。そのなかで作り手の気配はできるだけ消して、使い手自身の記憶や思いが、浮かんでくるようなツールにしたいと思うように。とはいえ、すべて窯元の職人さんの手仕事で作られています。だから釉薬の施し具合で、同じお皿であっても一枚一枚が少し違う表情が出るように、人の手を経ている温かみはどこかには残っているんです。

ーー師匠である、先生には時々会いにいかれるそうですね

今でも時々会いに個展にお伺いしますね。先生は、私の個展に来てくれたことはないんですけどね(笑)。





■人気作家・鹿児島睦さんやハンガリーのガラス工房

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