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鹿児島睦のクリエーション源を紐解く「Meets.-イイホシユミコ&鹿児島睦展」【INTERVIEW--1/2】

FASHION HEADLINE / 2017年4月4日 17時15分

造形作家 鹿児島睦

日常が楽しくなる器やプロダクトをかたちにする造形作家、鹿児島睦。2017年は、Meets.をテーマに、昨年に引き続き、大きな反響を呼んだイイホシユミコとの共作「フローロ」の第二弾作品「フローロ ドロップ」を展開。また、海外のアーティストとの出会いから生み出したコラボレーション作品を発表する。枠にとらわれない彼のクリエーションの源はどこにあるのか。福岡市内にある事務所を訪ね、その本質にせまった。

■「みんながハッピーでいられるものづくり」が基本

ーー鹿児島さんの大伯父である鹿児島寿蔵さんは紙塑人形の創始であり、人間国宝。そして、その弟にあたるおじいさまは博多人形も作られていたそうですね。

祖父は、国土地理院からの依頼で地形モデルを作ったりしていたんです。ですから、正確に言うと造形作家、エンジニアのような人で、自分で作れるものは何でも作る人でした。そのうちの一つが博多人形でもあったというわけです。

ちょっと異質というか一匹狼で、自分の価値観でいろいろな焼成方や素材、装飾にチャレンジしたり、絵の具でも海外から取り寄せた良質な絵の具を取り入れたりして。戦後にドレスを着た博多人形を作ったり、海外のファッション雑誌を取り寄せてハリウッド女優のドレスを着た人形やマリア像を作ったり、斬新な人でした。祖母からは「おじいちゃんがいたから、あなたたちがいるのよ」とよく言われましたね。



ーーやはり今、鹿児島さんがものづくりに携わられていることは、ご家族から影響を受けた面が大きかったのでしょうか?

私自身は、父が郊外に家を建てたものですから、同じ世代の子どももいないような郡部に住んでいたんですね。家で一人で絵を描いているか泥遊びをしてるか、はたまた近所のおじいちゃんおばあちゃんのところへ行ってお茶を飲んでいるか、というような子どもでした。




兄がいるのですが、今は応用生物学を、わかりやすくいうとがんの研究を行っています。子どもの頃から兄が買ってくる自然科学の本などが身近にあって面白かったですね。飛ばし読みしながら、キーワードだけすり込まれていった感じです。確かに家族からは影響を受けていて、それはいい影響もあれば、わるい影響も…声が大きいとかね(笑)。恵まれていたなとは思います。

ーー“Meets.”をテーマにした今回のプロジェクト。これまでの人生の中で、鹿児島さんにとって大切だったと感じる出会いについて聞かせていただけますか?

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