1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

互いの技術をやり取りして創造した“Meets.”、造形作家・鹿児島睦「Meets.-イイホシユミコ&鹿児島睦展」【INTERVIEW--2/2】

FASHION HEADLINE / 2017年4月4日 17時45分

造形作家、鹿児島睦

日常が楽しくなる器やプロダクトをかたちにする造形作家、鹿児島睦。2017年は、“Meets.”をテーマに、昨年に引き続き、大きな反響を呼んだイイホシユミコとの共作「フローロ」の第二弾作品「フローロ ドロップ」を展開。また、海外のアーティストとの出会いから生み出したコラボレーション作品を発表する。枠にとらわれない彼のクリエーションの源はどこにあるのか。福岡市内にある事務所を訪ね、その本質にせまった。

■ときに「自分なくしの旅」をしながら

ーーイイホシさんとは2回目のコラボレーションですね。イイホシさんが「今回は日々使うことを考えた器に仕上げました。鹿児島さんのデザインは、かわいくて楽しいだけでなく、人に力を与える絵柄なんです」とおっしゃっていたのが印象的でした。共同製作はいかがでしたか?

こうしたプロジェクトになると、イイホシさんだけでなく、有田のメーカーさん…といっても原型師さんから型屋、写し、鋳込み、窯屋さんまで、いろんな方たちが分業で携わっていて、一緒に作るのがとっても楽しいんです。


前回の「フローロ」

「フローロ」に関しては、職人さんたちの得る金額から決めることができていて、先ほどお話したように、関わっている人たちにストレスがかからないように企画されているんですね。ですから、ベテランの職人さんたちがすごく喜んでくださって、「温泉に行く」とか「孫におもちゃを買ってあげられるのよ」って話しながら、自分たちの持っている技術、経験を惜しげもなく注ぎ込んでくれるんです。ですから、常にブラッシュアップが行われています。


第二弾「フローロ ドロップ」

このツヤのある涙滴型の新作は、前回よりもさらに時間がない中で、結果、イイホシさんも原型から作ってくださって、私も職人さんたちに了解を得て現地に行って彫り直したりしたものなんです。時間の問題じゃなく、うまく行くプロジェクトって水が流れるようにうまく行くものです。


ーー今回は、ジュリアン・セインズベリー、ドナ・ウィルソンというタイプの異なる海外アーティストとのコラボレーションも経験されましたが、いかがでしたか?

ジュリアンとは、友だち夫婦が彼と親しくて、一緒にやれたら楽しいんじゃないって提案してくれたのがはじまりです。イギリスの工房を訪ねて、温かみを感じられる日常使いのものをテーマに、ドラゴン、ライオン、白鳥といった英国の国獣をモチーフにしたテーブルウエアを作りました。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください