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互いの技術をやり取りして創造した“Meets.”、造形作家・鹿児島睦「Meets.-イイホシユミコ&鹿児島睦展」【INTERVIEW--2/2】

FASHION HEADLINE / 2017年4月4日 17時45分




ジュリアン・セインズベリーのイギリスの工房にて

完成したテーブルウエア

ここは職人さんが伝統的な技法で一つひとつ手で作っている素朴なテイストのポーセリンが魅力。日本は技術革新が進んでいるので、こちらの求めるクオリティとジュリアンたちが持っているテクニックとをどこですり合わせるかが鍵でした。お互いの技術のやり取りというのも面白かったですし、そこも“Meets.”でしたね。


鹿児島睦とジュリアン・セインズベリー

ドナのほうは、彼女のかわいくて、面白くて、楽しいデザインというのは昔からよく知っていてファンでしたし、すごく個性的なので、私がどの部分で仕事していいのか役割分担を決めるところだけ時間がかかって、じゃあ私がパターンとシルエットを提供しましょうということになったら、その後はスピーディにやり取りできました。


完成したクッションや人形

クッションや人形、チャームを作る中で、まさかこんなことできないだろうというようなことを彼女は「できたよ」って、いとも簡単にやれてしまったりするんですよ。しかもドナのフィルターでアレンジを加えてやってくれているんですが、そのアレンジ具合もよくて、びっくりしました。


鹿児島睦とドナ・ウィルソン


ーーそのつど楽しみながら、新作やコラボレーションでアウトプットを繰り返されていますが、多忙な日々の中で、ご自身のインスピレーションを高めるような意味での”Meets.”なモノやコトなどを教えてください。



やっぱり日常生活からだと思います。石ころだったり植物のかたちだったり、面白い枝だったり、自然の造形物から発想をもらうのは常なんですけれど、子どもやお年寄りが描いた絵なんかもそうですね。思わず「真似していい?」って聞いたりして(笑)。



海外に行くと、自分が置かれた立場や環境が見えたりもします。それはとても大事なので、見つけるのと同じくらい、見失うこともちょっと努力してやったりしますね。自分探しじゃなくて、「自分なくしの旅」とかよく冗談でいったりしますけれど、やっぱりアウトプットが続くと、インプットが必要になってきますから、ある程度はなくしておいて、もう一回入れ直す。場所と同じく人もそうで、1年に1度会う知人たちもいたりしますし、1年前に考えていた謎がふっと解けたりとか、そういう意味での“Meets.”は日々あるし、大事にしています。


>>前半「鹿児島睦のクリエーション源を紐解く「Meets.-イイホシユミコ&鹿児島睦展」【INTERVIEW--1/2】へ。

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