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メイプルソープ、アラーキー、ウォーホルのアートカーまでGWをアートで満喫する「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」早わかりガイド

FASHION HEADLINE / 2017年4月19日 16時0分

アメリカを代表するポートレートの巨匠アーノルド・ニューマン(Arnold Newman)の没後初の国内回顧展は、二条城 二の丸御殿台所と東南隅櫓で行われている。ピカソやJFケネディ、マリリン・モンロー、ダリ、ストラビンスキー、サーリネンなど、多岐のジャンルに渡る著名人を独自の空間構成で切り取ったポートレートはアメリカ文化そのもの。重要文化財である空間での展示はKGならでは。アンディ・ウォーホルのポートレートとともに、彼がペインティングしたBMWのレーシングアートカーが二条城の御殿台所にあるのは不思議な光景だ。

KGではレギュラーの会場となった嶋臺ギャラリーでは、オランダ人女性写真家ハンネ・ファン・デル・ワウデ(Hanne van der Woude)のドキュメンタリー作品を公開。然花抄院のカフェ奥にあるギャラリー素形(無料)では、1867年に来日した初代駐日イタリア大使夫人の子孫にあたるシャダ・リパ(Giada Ripa)が近年日本で撮影した日本人のポートレートを、夫人の旅行記と19世紀の報道写真家フェリーチェ・ベアト(Felice Beato)の風景写真とともに会場が構成されている。

建仁寺塔頭の両足院では、荒木経惟が昨年パリで発表した「机上の楽園」を「机上の愛」と改題し、日本初公開。机上で撮影された静物を禅寺の庭を背景に会場が構成されている。離れの茶室にも書の軸が掛かる。

建仁寺からほど近い祇園の縄手通りにあるASHODELでは、話題のアートマガジン『TOILETPAPER』が、彼らの世界を堪能できるインスタレーションを展開している。1階を物販スペースに、2、3階では写真、グラフィック、インテリアなどで、その色彩の渦を体験できる。

また祇園と並ぶ飲み屋街の木屋町に出来た新しい空間のFORUM KYOTOでは、ザネレ・ムホリ(Zanele Muholi)が作品展「黒き雌ライオン、万歳」を開催。南アフリカ共和国のヴィジュアル・アクティヴィストのムホリは、黒人女性の立場でレズビアンを表明しており、セルフポートレートのシリーズは圧巻だ。

それ以外にも京都文化博物館別館でラファエル・ダラポルタ(Raphael Dallaporta)が360度撮影した3億6,000年前の洞窟の映像インスタレーションを1階で開催。2階ではスイスの写真家ルネ・グローブリ(Rene Groebli)の1954年の作品が、併設されているネスプレッソラウンジとともに無料で公開されている。

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