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常に “ナンバーワン”であり続ける理由。北田淳社長が語るコンデナスト・ジャパンのデジタル戦略:横井由利

FASHION HEADLINE / 2017年4月22日 19時0分

「2013年の時点ではSNSも視野に入っていたが、今のように力を持つとは思っていなかった。今、デジタルチームは、Facebook、Twitter、LINE、Instagramに最適な情報を分散して投稿し成長させようとしている。しかもSNSでもマネタイズができるようになってきた」と、北田氏はいう。デジタルの世界では、何が今インで何がアウトかというのはデイリーベースで変化し、そのスピード感を感じながらジャッジしていかなければいけないのだ。


■ニュービジネスの創出 

コンデナスト・ジャパン社は「ナンバーワン・プレミアム・マルチメディアカンパニー(唯一無二の特別なプリントもデジタルも手がける出版社)」と自社を表現しその任を達成してきた。ところが、プリントとデジタルを扱う出版社というだけでは、ビジネスの成長にいつか限界がくると判断し、幼虫から成虫に変態していくように、時代に即した会社形態の変革を行おうとしている。「フレーズとしてはまだ完成していないが、コンテンツ・マーケティング・エージェンシーというのかーー。形態のイメージはできているのだが」と北田氏はいう。

企業はそれぞれ、自社サイト=オウンドメディアを持つ時代になってきた。マスメディアに頼らなくても情報を発信することができるようになったのだ。ただデジタルは、スタートすると毎日更新しなければその機能を十分に発揮することができないといわれている。不変的な資料価値のあるものは、図書館のように訪れる人を待てばいいのだが、その情報を必要とする人は限られている。情報化社会に生きる現代人には、より新しい情報をより早く入手できるのが当たり前の時代になっているからだ。

コミュニケーション・スキルを持つメディアとして、コンデナスト・ジャパンがこれから取り組もうとしているニュービジネスは、メディアの蓄積したノウハウとスキルを生かして、依頼された企業の情報を最大限最大化するというビジネスだ。例えば、SNSで何時に何本コンテンツをポストすればいいか、最新のテクノロジーを駆使した情報発信法などなど、メディアのプロフェッショナルな領域を生かしてサポートするビジネス展開に力を入れていく。デジタルにおいてもパーセプションとハイクオリティがコンデナスト社の生命線だということだ。「最先端のテクノロジーでコンデナスト社で最適だと判断したものをどこよりも先に使ったという事実が大事だ」と北田氏はいう。

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