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常に “ナンバーワン”であり続ける理由。北田淳社長が語るコンデナスト・ジャパンのデジタル戦略:横井由利

FASHION HEADLINE / 2017年4月22日 19時0分


■デジタル時代のグローバル企業

合同会社コンデナスト・ジャパンは、アメリカのコンデナスト社を中心にしたグループ会社だ。海外に本社を置く企業は、本社の意見に追従するのが当たり前だった。ところがコンデナスト社のグループは、デジタルの特性を最大限に生かして、文化や思想が違う国々が集まったグループだからこそ、ローカルオトノミーを認めるという考え方を採用し、効果をもたらしているという。デジタルの全てを支配する企業は未だ無い。ならば、それぞれの国で試行錯誤した結果をシェアし、国同士がコミュニケーションをとり、新しいものに挑戦しようという企業文化がもともとあった。その結果、最新デジタル情報を世界中のグループから入手できるようになったのだ。

「日本の出版社は日本で解決する手立てしかないが、ジャパンで何か課題が見つかると、グループに投げかけることにしている。必ず先にブレイクしている国からの解決法が示される。そこが、圧倒的にアドバンテージだと思う。デジタル時代には国境はないのだから」と北田氏はいう。しかも、コンデナスト・グループの間で、世にでる前の生情報を交換できるというから、モードばかりかあらゆるジャンルで他国では何が動いているか知ることができるのだ。『ヴォーグ ジャパン』が常にナンバーワンであり続ける理由はそこにあるのだろう。

日本の出版社がデジタル化に遅れをとっているのは、トップダウンをせず、デジタル化が全社、全スタッフのミッションにならない体質にあるからだと北田氏は分析する。

日々更新されていく情報とテクノロジーの進化によって、長期的なビジョンを示しにくくなっているのは確かだ。そうしたハードな世界で、正解を求め続けるのが「今」なのだろう。


※ティア・ワン・デジタル・カンパニー=Tier1とは階層1を意味する

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