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若きブリュワーが造る、次世代のドイツビール。ベルリンのクラフトビール事情【A trip to Berlin】

FASHION HEADLINE / 2017年5月5日 20時0分

「BIERFABRIK」を運営するSanniさん、Andreさん、Sebastianさん。20~30代の若いスタッフが揃う

ドイツといえばビールと思われるだろうが、まったくもって正解だ。場合によっては、ペットボトルの水を買うよりも安上がりなこともあり、まさに水のようにビールをあおるドイツ人も少なくない。スーパーの棚を覗けば、じつにさまざまな銘柄の瓶ビール(ドイツは缶ではなく瓶が主流)が並んでいるし、街中のバーでも常時数種類のドラフトを置いているところが多い。

トレンディな店が急増し、ここ数年で様変わりした首都ベルリンは、若年層の間で食が一大ブームとなっている。もちろんビールも例外ではない。ビール大国の中心地に根を下ろし、新しいアイデアやデザインを取り入れたビールを製造するマイクロブリュワリーが増えつつある。そんな次世代のドイツビールについて知りたくて、ベルリンを拠点にする若きブリュワー達を訪ねた。


「ビアファブリック(BIERFABRIK)」を運営するSanniさん、Andreさん、Sebastianさん。20~30代の若いスタッフがそろう

まず訪れたのは、ベルリンのシュペーティ(ドイツのコンビニのような商店)でも見掛けることの多い「ビアファブリック(BIERFABRIK)」。市街地の外れに工場を構える、ごく少人数で営まれるローカルブリュワリーだ。大学で微生物学を専攻していた元学生や、以前はワインメーカーに勤めていた酒類製造経験者など、それぞれ異なるバックグラウンドを持ったスタッフが集う。
「約25種類の麦芽と約20種類のホップをベースに、これまでに10種類以上のビールを商品化してきました。麦芽はすべてドイツ産のものを使用し、スモーキーで深みのあるものを選んでいます」。話をしてくれたのは、「ビアファブリック」の創設者のひとりであるAndreさん。工場での製造工程ついても説明してくれた。


ストレージタンクから樽にビールを移している最中

1. 麦芽を計量後、それを粉砕
2. 粉砕した麦芽を50~77度の湯と徐々に混ぜ合わせていく
3. その後に濾過。この時点の液体はとても甘い状態になっている
4. ホップを投入。フレーバービールも製造している「ビアファブリック」では、このステップでウォールナッツ、メイプルシロップ、レモンなどの素材を加えることもある
5. 煮沸し、冷却後にイーストを加え発酵させる
6. 発酵後、低温でさらに寝かせる。期間は種類によるが、平均して2週間ほど。中には8週間ほどかけて味を落ち着かせるものもある

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