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若きブリュワーが造る、次世代のドイツビール。ベルリンのクラフトビール事情【A trip to Berlin】

FASHION HEADLINE / 2017年5月5日 20時0分


ラベルのデザインも魅力のひとつ

「この醸造作業を週2~3回行い、1回に1000リットルを製造します。ボトリングやラベリングも手作業で行い、ラベルのデザインなどもスタッフやその友人などが手掛けているような小さなブリュワリーです。ただ、ちょっと前まではお客さんすべての顔を把握できていたんですが、最近はそうもいかなくなってきましたね(笑)」。
2013年の創業以来、着実にファンを獲得しビジネスを軌道に乗せ、現在はドイツ国内のバーや商店などに瓶ビールと生樽を卸している。また、コラボレーションを頻繁に行い、昨年はイスラエルのブリュワーとチリ(とうがらし)ビールなどを共同開発するなど、クリエイティブなチャレンジ精神も旺盛だ。


次に訪れたのは、併設する小さな醸造室で製造するオリジナルのクラフトビールを出す「シュトラッセンブラウ(StraBenbrau)」。金融業界のビジネスマンだったというオーナーのTimoさんがキャリアチェンジを果たし、ベルリン中心部のフリードリヒスハイン地区に昨年オープンさせた人気のビアバーだ。現在、スタッフは全部で12人、うち4名がブリュワーだという。


築100年ほどの古い建物の1階を改装した店内


ビール樽をキャリーにのせ、電車で配達するTimoさん

「週に数回、営業時間外にエントランス脇にあるシステムタンクで醸造作業を行い、バックヤードで発酵させて貯蔵したものを店頭で出しています。あと、ベルリンのバーにもいくつか樽を卸していますね。僕は車を運転しないので、タンクをキャリーにのせて電車で配達しているんです(笑)」Timoさんははにかみながらも、樽を電車で運んでいる姿を写した写真を見せてくれた。


アルコール度数も種類によってさまざま。ラインアップはほぼ毎日変わる

麦芽にはドイツ産のものを選び、水道水はミネラルを含みすぎているため特別なフィルター水を使用している。店頭にはエールとIPAを中心に、常時約10種類以上のビールが日替わりで登場。ビールと同じ発酵技法を使うザワークラウトの香りがするビールなど、オリジナル性のあるビール造りにも励んでいる。ビジネスは順調で、醸造が追いつかない日もあるほど。ローカルに根ざしたこのビアバーを、若いドイツ人オーナーが今後どのように先導していくのか楽しみだ。

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