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NYメトロポリタン美術館「川久保玲 / コム デ ギャルソン展」全9つのセクションを解剖!【レポート】

FASHION HEADLINE / 2017年7月8日 13時0分

「川久保玲 / コム デ ギャルソン展(Rei Kawakubo / Comme des Garcons)」

5月4日(~9月4日)よりニューヨーク、メトロポリタン美術館にてスタートした「川久保玲 / コム デ ギャルソン展 間の技(Rei Kawakubo / Comme des Garcons: Art of the In-Between)」。恒例の祭典、メット・ガラも今回のエキシビションをテーマとし開催、数々のセレブリティがそろい踏み華やかに行われた。エキシビションでは、川久保の「イン・ビトゥイーンネス」(境界線と境界線の間にある空間)における実験を行った結果である140にも及ぶ作品が、9つのテーマごとに分けられ展示されている。

Absence/Presence



このセクションは円形状に設置されたブースで、テーマである「無」を表現している。「禅」がその空間を象徴し、「間」が構造の相互作用を通じて想起される様子を表している。川久保は彼女自身の作品たちについて「Gesamtkunstwerk=総合芸術」と表現しており、その概念は今回の展示に反映されている。


Design/Not Design



川久保の服作りへの直感的なアプローチについて探求したセクション。通常、ひとつの単語や抽象的なイメージからそのプロセスは始まり、それをパターンメーカーに伝えるのだという。禅の「わびさび」の精神が表現されたドレスが立ち並ぶ。


Fashion/Antifashion



1979年、川久保は自身のコレクションに満足がいかなくなったという。より直感的でパワフルなことをするべきだと考え、何もない所から、したことのないことをしようと試みた。Fashion/Antifashionは川久保の1980年代前半のコレクションにフォーカスしたもの。黒を基調としたルーズなフィット感を醸し出し、肌と衣服の間のスペースを作り出している作風が特徴的だ。


Model/Multiple



「Abstract Excellence」コレクションの中で見られたように、川久保は「新しさ」を常に求める一方で、アヴァンギャルドなモダニズムへの関心も見せていた。このModel/Multipleのセクションでは、無形で抽象的で漠然としたものからデザインを始めたという作品たちを楽しめる。


High/Low



「エリート」と「ポップカルチャー」の間にある関係について探求したセクション。「マーゴ・フォンテインに恋をしたハーレーダビッドソン」と表現されたようにハイカルチャーとサブカルチャーを融合させる試みをした「Motorbike Ballerina」コレクションのアンサンブルが並ぶ。

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