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ヴィクター&ロルフ、モデルは全員ドール【2017-18秋冬クチュール】

FASHION HEADLINE / 2017年7月11日 19時0分

ヴィクター&ロルフ2017-18年秋冬オートクチュールコレクション

ヴィクター・ホスティン(Viktor Horsting)とロルフ・スノラン(Rolf Snoeren)によるヴィクター&ロルフ(VIKTOR&ROLF)は、パリ5区に位置する国立歴史自然博物館を会場に2017-18年秋冬オートクチュールコレクションショーを開催した。

コレクションタイトルは「ACTION DOLLS」。20ルック全てにアメリカ軍のエアフォース用のジャケットであるMA-1、通称ボンバージャケットをベースにしたアウターとデニムをコーディネートし、スリッパやドクターマーチン(Dr.Martens)のシューズを合わせ、デフォルメされた少女の顔の大きなマスクを被せている。

ボンバージャケットは日本製のテクニカル素材で仕立てられ、襟や袖や裾が誇張されたり、大きなリボン飾りを取り付けたり、パッチワークを施したり。パッチワークのテクニックは過去2コレクションからの応用で、新旧の素材を組み合わせており、デニムパンツに多用されている。

マスクにばかり気を取られ、服に神経を集中できないと思っていたら、親切にもモデルたちはマスクを外して乱れた髪のまま再度ランウェイをウォーキング。2名男性モデルが含まれていたことも確認できた。実はパッチワークの概念は“調和への願い”の象徴として今回のコレクションに取り入れられ、「多様性を通じて結束が生まれ、分裂よりも団結を希求し、肌の色、国籍、年齢、家系は関係がない」とするメッセージが込められていたのだった。

ファッションアーティストとしての独自の表現が散りばめられ、ドールの可愛らしさとは相反する強いエネルギーに満ち溢れたコレクションとなっていた。

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