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【レポート】英最大規模の現代アートの祭典「フリーズ・アートフェア2013」ダイジェスト

FASHION HEADLINE / 2013年11月14日 21時0分

【レポート】英最大規模の現代アートの祭典「フリーズ・アートフェア2013」ダイジェスト

「FRIEZE ART FAIR」会場内の様子

イギリス最大規模の現代アートフェアである「フリーズ・アートフェア(Frieze Art Fair)2013」が、ロンドンで10月17日から20日までの3日間に渡り開催された。同フェアはアートマガジン『FRIEZE』主催で、毎年10月に行われている。11回目となった今年は、世界30ヶ国から152のギャラリーが参加した。

会場は例年通り、ロンドン北部のリージェンツパーク内に設置。会場デザインは、ロンドンの設計事務所カーモディ・グロアーク(Carmody Groarke)が手がけた。従来よりも回廊や公共スペースを広げ、盛況ながらも落ち着きのある空間を生み出した。

「値段が高すぎる」「特定のギャラリーとのつながりが強すぎる」との批判も囁かれる同フェアだが、こうした声を受けてか、今年は実績ある老舗ギャラリーと、若手ギャラリーの区画が別々に設けられた。

例えばガゴシアンギャラリー(Gagosian gallery)は大御所ジェフ・クーンズ(Jeff Koons)にフィーチャーし、「Cat on a clothes line (yellow), 1994-2001」などの猫やハート、ロブスターなどをモチーフにしたキッチュな大型スカルプチャーを大々的に見せた。一方で、ケーリンギャラリー(Kerlin Gallery)はゴールドスミス大学大学院生であるサム・コルグ(Sam Keogh)とジョセフ・ノーナン・ギャレー(Joseph Noonan-Ganley)のコラボレーション作品を展示。

今年ロンドンではアフリカのアートシーンがかつてない注目を集めているが、フリーズロンドンでもアデル・アブデスメッド(Adel Abdessemed)、メシャック・ガバ(Meschac Gaba)、リネッテ・イアドム・ボアキエ(Lynette Yiadom-Boakye)など、アフリカをルーツに持つ注目の現代美術作家の作品が並んだ。南アフリカのギャラリー2軒の初出展もあった。

最も革新的な展示をしたギャラリーに1万ポンドが授与される「スタンドプライズ(The Stand Prize)」は、ロンドン東部に位置するキャビネット・ギャラリー(Cabinet Gallery)が受賞。2008年ターナー賞受賞のマーク・レッキー(Mark Leckey)が、ピエール・クロソウスキー(Pierre Klossowski)のペインティングを独自のスタイルで展示した。

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