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和光・安達辰彦社長--積極的に外に出る銀座4丁目のシンボル【銀座を聞く・トップインタビュー】

FASHION HEADLINE / 2013年12月28日 19時26分

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和光代表取締役社長の安達辰彦氏

毎年、銀座の街に大晦日のカウントダウンにチャイムが響く。和光が1983年より銀座本館の時計塔から奏で始めた恒例行事の音の風景だ。アベノミクス、2020年東京オリンピックなど、銀座の商業施設にとっても新しいチャイムの鳴った2013年。新しい時代に向かいつつある日本を代表する商業エリア、銀座のリテーラーのトップに、2013年の総括、2014年の予測、2020年に向けての思いをインタビューする。

第1回目は三越銀座店店長から今年4月に和光の専務執行役員として迎えられ、6月より代表取締役社長に就任した安達辰彦氏にご登場頂いた。

――和光に入社されたのは4月でしたが、2013年全般を振り返って頂けますか?

暦年で行くと2013年の売り上げは前年比116%を超える結果で終わりそうだ。アベノミクス効果なのか、株高、円安によりストック型の富裕層の期待は受けているのかなという思いだ。12月に外国人観光客1,000万人達成のニュースがあったが、銀座地区と新宿地区は確実にインバウンドの売り上げが伸びている。中国からの観光客数が戻り、シンガポール、インドネシア、マレーシア、タイなど東南アジアからのお客様も増えている。百貨店の方が正式な数字は取っているだろうが、従来の3から4%の売り上げ構成比が10%近くまで拡大傾向にあると聞いているし、また実感もしている。我々も10・11月の免税での時計の扱い金額は前年の10倍にも達しており、その70%は中国からのお客様だ。

――商品別に見るといかがでしょうか?

特に1階で展開している時計の売り上げが好調。ここがセイコー発祥の地ということもあり、セイコーのフラッグシップショップでもある。「グランドセイコー」が評価されており、平均40万円代の高額品ながら好調。2012年に新たに誕生したGPSソーラーウオッチ「アストロン」も先行予約販売などを行い、20万円代の商品がよく売れている。婦人のハンドバッグも好調で、現在70%がWAKOのオリジナルブランドで、フォーマルなシーンで高い評価をいただけているロングセラーだ。時計・宝飾品は全体の3から4割を占めているが、扱っているカテゴリーはすべて前年を超えており、昨年改装していたこともあって数字は比較できないものの食品も好調。1988年から手掛けており、人気の高いチョコレートは銀座にほど近いアトリエで生産。ケーキは売り場と同じ建物の3階で焼いており、すべて完結型でやっている。銀座メイドというその鮮度の良さはもっとアピールしても良いのではないかと思っている。

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