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和光・安達辰彦社長--積極的に外に出る銀座4丁目のシンボル【銀座を聞く・トップインタビュー】

FASHION HEADLINE / 2013年12月28日 19時26分

――10月には「ジョン ロブ」の紳士靴も導入されました。3階婦人服、4階紳士服も展開されていることを、案外知られていません。

店舗へ足を踏み入れづらいことを決して意図しているわけはないが、銀座4丁目という場所で高級品を中心に扱っていることで、入りにくいという印象を与えているのは事実。現在、紳士の輸入ブランドはイザイア、ヘルノ、ボリオリを中心にスーツはオーダーメイドとパターンオーダーメイドが中心。フランチェスコ・スマルトでチーフカッターの経験を積んだパリ在住の鈴木健次郎氏のオーダーも2年前より扱っている。婦人服は国産ブランドではミカコ・ナカムラ、サポート・サーフェスなど、インポートはアニオナ、チヴィディーニ、ファビアナ フィリッピ、ヘルノ、ミッソーニ、レナ・ランゲ、クルチアーニなどを扱っている。老舗百貨店のお帳場制度と同様に固定客を中心に行き届いたサービスで対応を図ってきたが、お客様の高齢化と共に、最近は少しずつ商品の品揃えの新しさを打ち出している。その一つがジョン ロブだ。安定的な成長を果たすためにも新しいお客さまを30%程度増やしていく方針だ。

婦人服飾品は50%が和光のオリジナルだが、和光の特徴として定番商品を中心に展開し、素材、縫製にこだわっている。そのためお直しなどの需要が高く、ハンドバッグや時計の修理もそうだが、作り手や職人の高い技術を信頼して長くお付き合い頂いているお客さまが多い。そういうブランドイメージを大切にしながら、これまであまり積極的に訴求を図っていなかった雑誌や新聞の折り込みなど、媒体へのアプローチも見直している。

――クールジャパン、メイドインジャパンという社会の流れも和光にとっては追い風なのではないでしょうか?

国産のオリジナルというのが和光ブランドの特徴でもあり、メイドインジャパンが評価されるのは我々にとってはありがたい傾向だ。国内の中からより良い商品を探していくことも重要だ。

――若い層へのアプローチという点ではいかがでしょうか?

ブライダルのエンゲージメントリング、マリッジリング、結納返しの時計などは支持をえており、ジュエリーはすべてそろうという銀座でも、我々を選んでいただいている。その辺りの商品を導入口に、若い世代とのエンゲージメントを深められばと考えている。

――2020年の東京オリンピックに向けて、銀座の街の変貌が既に進みつつありますが、今後の銀座を同ご覧になっていますか?

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