ジャン=ポール・エヴァン1/2--クチュリエのようなショコラティエ【INTERVIEW】
FASHION HEADLINE / 2014年1月20日 21時0分
ジャン=ポール・エヴァン氏
2002年に日本に上陸したジャン=ポール・エヴァン。ショコラの文化を日本に定着させた立役者の1人と言ってもいいかもしれない。フランスで最も権威のあるLe Guide du Club des Croqueurs de Chocolatの2007年版以来、最高位の5タブレットを獲得し続けている。素材へのこだわり、独自のクリエーションなど、希代のショコラティエに三越銀座店にて話を聞いた。
――ブランド設立25周年おめでとうございます。ショコラティエとして25年間トップであり続けるというのは、なかなか簡単なことではないと思います。
25年間、ずっとトップであり続けたとは思っていませんが、常に変わり続けよう、進歩し続けようとしてきたことが役立ったのかなと思います。品質、味についてはもちろん、表現の部分についても、いつも厳しい基準を自分に課しています。と同時に仕事をとても楽しんでいますし、それが自分の喜びにもなっています。それもきっと助けになったのだろうと思います。まず一つには、楽しむこと、喜びと感じること。二つ目には、厳格な基準をもって仕事に取り組むこと。それが幸い、功を奏したのではないかなと思います。
――厳しい基準とは、具体的にはどのようなことでしょう?
まず味わいに関して。これは自分のパーソナリティーの一部でもあるのかなと思いますが、味わうということ自体に非常に喜びを感じるのです。ただし、美味しくて楽しければいいというものでもありません。例えば味わったものを1週間後にも思い出せるかどうかといったようなことです。
――色々なところで「クチュールブランドのように」という言葉を口にされていると思いますが、エヴァンさんにとってのクチュールとは、どんなものだとお考えですか?
ショコラティエの世界でも一定以上のレベルのものに対して、厳密さ、厳格さというものが要求されると思います。それがなければブランドとしてのスタイルが出来上がらないでしょう。
――つまり仕事に対する姿勢とかいったものでしょうか?
モードの世界とちょっと似ているのは、コレクションという考え方で、何かテーマを巡ってコレクションを構成していくというところは共通していると思います。また仕事の方法としては、アーティスティックディレクターと一緒に仕事を進めていますので、そういった点でも共通性があるのかなと思っています。プレゼンテーションの仕方とか、自分の企画、自分のプロジェクトといったものをデザインするというイメージで進めているのですが、クチュールメゾンの世界でも、そのような仕事の進め方がされていると思いますし、実際、私と一緒に仕事をしてくれているアーティスティックディレクターのジャン・オッドという人は、モードの世界でも活躍しています。そういった意味でもクチュールとのかかわりがあるといえるでしょう。ただ、ショコラティエの世界では、こういった仕事の進め方をするのは珍しいかもしれません。
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
”ウィスキー市場のトレンドセッター”バンジャマン・クエンツとの革新的なコラボレーションが実現 ウィスキー樽で熟成させた風味豊かなダークチョコレート「アルシミー」2024年5月9日(木)より順次販売予定
PR TIMES / 2024年4月18日 16時15分
-
【アルマーニ / カーザ】2024 新作コレクション "ECHOES FROM THE WORLD (世界からの響き)"を発表
PR TIMES / 2024年4月18日 10時15分
-
JEAN-PAUL HEVIN 「母の日 コレクション 2024」「ミュゲ コレクション」
PR TIMES / 2024年4月15日 13時45分
-
新しい環境にちょっと疲れた時に飲みたい…自分へのご褒美にぴったりなホットチョコレート7戦
fudge.jp / 2024年4月13日 22時30分
-
「これに何の意味があるのか」そんな"クソどうでもいい仕事"を繰り返してこそ見えてくる気づきがある
プレジデントオンライン / 2024年4月6日 17時15分
ランキング
-
1平均月23万円だが…〈初給与〉に心躍る大卒新入社員〈給与明細〉を見て愕然「天引き額が多すぎる!」
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年4月25日 7時15分
-
2初期から老眼鏡をかけっぱなしにすると「老眼」が早く進む【一生見える目をつくる】
日刊ゲンダイ ヘルスケア / 2024年4月25日 9時26分
-
3「健康食品は健康に悪い」という不都合な事実…紅麹サプリ問題で明確になった健康食品の恐ろしいリスク
プレジデントオンライン / 2024年4月25日 9時15分
-
4ビジネスシーンでの「方言」どう思う? 「標準語にすべき」「方言でも問題ない」意見真っ二つ! マナーコンサルタントの見解は
オトナンサー / 2024年4月25日 7時10分
-
5「いつまでも結婚できない40代男性」の勘違い…高年収でも女性から選ばれない“深刻な原因”
日刊SPA! / 2024年4月25日 11時11分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください