菅付雅信×WWD三浦彰が憂う「ファッションの終わり」。傭兵デザイナーとビハインド化

FASHION HEADLINE / 2014年1月30日 12時0分

左からWWD三浦彰氏、菅付雅信氏

2012年9月から半年開かれたセミクローズド会議「ファッションは更新できるのか?会議」と渋谷の本屋SHIBUYA PUBLISHING BOOKSELLERSのコラボトークイベント「ファッションの役割は終わったのか?」が1月23日に開かれた。

登壇者は編集者の菅付雅信とWWDジャパン編集委員の三浦彰。司会を予定していたシアタープロダクツの金森香はインフルエンザのため欠席、同「ファッションは更新できるのか?会議」メンバーである水野大二郎が務めた。

「現代の情報技術・環境の著しい進化、ものづくりにおける技術革新に対し、ファッション分野は更新されていないのではないか。ファッションはこれからどうなっていくのか、一般の人はファッションにどうかかわっていくのかを登壇者2人に聞く」という主旨説明が司会者からあった後、三浦氏がファッション業界の現状について言及。

「昨年10月の、1997年以降ルイ・ヴィトンのデザイナーを務めていたマーク・ジェイコブスの退任劇が印象に残った事件だった。というのも、彼がビッグブランドとの契約デザイナーを辞め、自身のクリエーションに専念することを宣言する出来事だったから。現在のファッション業界の問題は、デザイナーの傭兵化と言える。1985年からシャネルのアーティスティックディレクターを務めているカール・ラガーフェルドを発端として、マーク・ジェイコブスの後任であるニコラ・ゲスキエールが自身のシグニチャーブランドを持っていないことや、J.W.アンダーソンのような超イケメンがロエベのデザイナーに昨年就任しアイコン化していることなどが象徴するように、デザイナー達がビッグブランドグループの傭兵に甘んじている現状がある。デザイナーは以前ほどのパワーはないが、やはりファッションを変革する可能性を持っているのだからこうした状況は憂うべき問題だ」と述べた。

また、「H&Mがコム デ ギャルソン、マルタン マルジェラ、イザベル・マランなどのトップブランドとコラボすることで消費者にブランドからのお墨付きを得ているという印象を与え、コピーブランド疑惑を払拭している。SPAブランド側にメリットはあってもブランド側にはほとんど恩恵はなく、利用されているだけだ。ギャルソンの川久保玲さんにコラボ理由を聞いたが、『私の後ろにはたくさんの社員がいる。それを理解してほしい。ただしファストファッションとのコラボはもうやりません』と話してくれた。

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