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【ファッションってなんだろう?vol.3】Masaya Kushino串野真也1/3

FASHION HEADLINE / 2014年4月11日 21時0分

作品を展示中の京都近代美術館にて

“ファッション”とは、一体何を指し示す言葉なのか。この答えは十人十色、いや、百人百様だろう。これまでの“ファッション”これからの“ファッション”の世界に生きる人達に、“ファッションって何だろう?”とシンプルな問いを投げ掛けてみたい。

今回、この問いに答えるのは、デザイナー串野真也。1982年広島県因島に生まれる。京都芸術デザイン専門学校ファッションデザイン科卒業後、イタリア「Istituto MARANGONI」のミラノ校、ファッションデザインマスターコースにてディプロマを取得。帰国後、2007年「JILA LEATHER GOODS AWARD 2007」でグランプリを受賞したことをきっかけに、革を中心とした靴や鞄などを展開するブランド「マサヤクシノ(Masaya Kushino)」をスタート。現在京都近代美術館開催中の「日本ファッション:不連続の連続」に西陣織の老舗・細尾のテキスタイルを取り入れた作品を出展中。14年9月からはニューヨークのブルックリンミュージアムで開催される「Killer Heels」への出品が予定されている。作品を通じて、時を越えた普遍的な美を表現する串野にとっての“ファッション”とは何かを尋ねてみた。

――初めて“ファッション”を意識したのはいつ頃ですか。

服のことをファッションととらえるならば、小学校の頃ですね。僕が生まれ育った広島県因島では、スポーツをする子が多く、みんなジャージーにウインドブレーカーを着ていて、それがすごく嫌だったんです。「なんでみんなこんなダサいもの着てるんだろう?」って思っていました。それが嫌で5年生位の頃に、自分はジーンズしか履かないと決めてみたり。その頃から、服は好きでした。

でも、因島には服を買うところがなくて、中学生になって雑誌を読むようになり、高校の頃は福山のショップに服を買いに通うようになりました。ショップに通うようになる中で、パリコレの存在を知ったんです。そこでマルタン・マルジェラに出合いました。当時は、マルジェラがどんなコンセプトを提示しているかは知らず、まずそのビジュアルの面白さから興味を持ちました。本や画集などでマルジェラの作品を見ていましたね。人と違うものを欲するところから、ファッションに惹かれたところはあると思います。それに因島で育ったという環境が、探究心を更に強くしたとも思います。とにかく人と同じ服装が嫌でしたね。その後、京都のファッション専門学校に進学しました。

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