森美術館で「ゴー・ビトゥイーンズ展」開幕。子供の視点でとらえた世界

最後のセクションは現実と夢や創造の世界の間を自由に行き来する子供の姿を通して、多様で豊かな世界の可能性を探る。ウォン・ソンウォンの写真では夢と現実が交わった子供の世界を映し出し、スヘール・ナッファール＆ジャクリーン・リーム・サッロームの映像作品にはパレスチナ自治区という過激な街に住む女の子が自由な発想でポップスターに変身する姿を描く。また山本高之の「どんなじごくへいくのかな、東京」と題した作品では、子供達が自由な発想で作り出した”地獄”を連想する立体作品がずらりと並べられている。

本展では、世界各国の子供をテーマにした映画7本を4日間に分けて上映。また展覧会を見た子供達が解説する「子どもキャプション・プロジェクト」など、ワークショップも開催。大人も子供も楽しめる、250冊もの絵本を集めた「えほんのとしょかん」も設えており、夏休みに向けての来館も意識した内容に仕上げている。

六本木での開催を経て、11月8日から12月23日まで名古屋市美術館、2015年1月16日から3月15日まで沖縄県立博物館・美術館、4月5日から6月7日まで高知県立美術館を巡回する。


【イベント情報】
ゴー・ビトゥイーンズ展：こどもを通して見る世界
場所：森美術館
住所：東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー53階
会期：5月31日から8月31日まで
時間：10:00から22:00（火曜日のみ17:00まで）　　　
入場料：一般1,500円　学生1,000円　4歳から中学生まで500円