日仏『ELLE』編集長が語る「女性・メディアの未来」1/4【特別対談】
FASHION HEADLINE / 2014年7月7日 21時0分
今年創刊25周年を迎えた『エル・ジャポン(ELLE JAPON)』は、周年を記念して去る6月14日、六本木アカデミーヒルズで、働く女性達を応援するトークイベント「ウーマン・イン・ソサエティ」を開催した。
このイベントには、世界的なビジネスシーンでリーダーシップを発揮する女性達や社会貢献を通して新しい時代を切り開こうとするリーダー達がスピーカーとして登壇し、女性達にメッセージを送った。
このイベントのために、フランス版『ELLE』の編集ディレクター、ヴァレリー・トラニアンが来日するということで、『エル・ジャポン』編集長・塚本香との対談が実現した。女性の社会進出とファッションの関係、これからのメディアのありかたについて、忌憚のない意見が交わされた。
ファッションヘッドライン(以下FH):ファッションと女性の社会進出についてお伺いします。2001年以前と以後でどのように変化したかお話ください。
塚本香編集長(以下K):2001年以降の変化でいうとファッションも職業も選択肢が増え、より自由になったと思います。1990年後半あたりからのプチバブルの頃は、誰もがハイブランドを手に入れようとしたし、実際手に入ったんです。ところが2008年のリーマンショックを境に、(ファッション界ではパラダイムシフトが起こり)世の中が決めた価値ではなく自分が選んだファッションを自由に楽しむようになっていきました。高価なものと手頃なものをミックスするというハイ&ローという言葉が登場したのもその頃でした。
ヴァレリー・トラニアン編集ディレクター(以下V):そうね、まず2000年の頃といえば、ラグジュアリーブランドが大企業になったということかしら。一方では手軽なH&Mやトップショップ(TOPSHOP)といったファストファッションが登場して、ファッションはより民主的になった。これは、女性の選択肢が広がり、市場も広がったことを意味します。
K:ファストファッションについては、ラグジュアリーブランドが発信する、いわゆるトレンドといわれるファッションを楽しめなかった女性達に、そのチャンスを与えたということでは、ファッションに大きく貢献したと言えますね。
V:それに、ファッションを取り巻く環境はインターネットの普及によって21世紀に入ると一変したわね。インターネットを通じて、ファッションアイコンと呼ばれる、ブロガーやスタイルハンター達が、マスメディア以外でも個別に発言するようになったでしょう。それによって女性のスタイルの見え方が変わってきたと思います。
-
-
- 1
- 2
-
この記事に関連するニュース
-
「パリで撮影してきました」谷まりあ、美脚&太ももあらわなショット披露! 『エル・ジャポン』に登場
オールアバウト / 2024年7月25日 20時45分
-
XGがカバー初登場!『エル・ジャポン』9月号は7月26日に発売
PR TIMES / 2024年7月25日 10時45分
-
世界中の達人から学ぶ、花と緑のある暮らし 最新号『エル・デコ』8月号発売!
PR TIMES / 2024年7月5日 11時15分
-
ファッションメディア「ELLE」のサステナビリティ・プロジェクト「ELLE ACTIVE!」が主催するイベント「ELLE ACTIVE! FESTIVAL 2024 」開催!
PR TIMES / 2024年7月4日 17時45分
-
キム・カーダシアン、新ルックでマリリン・モンローを彷彿とさせる
ニューズウィーク日本版 / 2024年7月4日 17時40分
ランキング
-
1「大谷翔平の新居バレ報道」は誰の責任なのか…アナウンサーに「謝罪係」を背負わせるテレビ局の特殊体質
プレジデントオンライン / 2024年7月25日 10時30分
-
2マクドナルドで行列は当たり前…は昔の話。「一切並ばず食事する方法」使わないのはあまりに損
女子SPA! / 2024年7月28日 8時45分
-
3妻への「別にいいけど」はケンカの火種でしかない 夏休みは「家庭内の不適切発言」を回避する機会
東洋経済オンライン / 2024年7月29日 8時0分
-
4トランプ氏がもし撃たれていたら? AR-15銃の恐怖の殺傷力(シェリーめぐみ)
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月29日 9時26分
-
5「キウイ」実はあまり知られていない最強の食べ方 「栄養素充足率スコアNo.1」強みを享受するには
東洋経済オンライン / 2024年7月28日 15時0分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)