ビーチリゾートで過ごす英国のホリデースタイルを再構築【ロンドンコレクション:メン2日目--2/2】
FASHION HEADLINE / 2014年7月10日 20時0分
ライフスタイルとして英国的且つトラディショナルとなる代表は、夏の海辺でのホリデー。60年代にアメリカで生まれたストリートフォトグラフを英国に持ち帰ったイギリス人フォトグラファー、トニー・レイ・ジョーンズ(Tony Ray-Jones)が『英国人にとってのストリートはビーチだ』と海辺のリゾートで過ごす人々の写真を撮ったことからも、海辺でのホリデーが英国ライフスタイルの伝統であることがわかる。
その英国文化を1930年代の家族旅行写真を出発点にコレクションへとまとめたのは「ジョン・スメドレー(John Smedley)」。ディップダイとストライプの二つの手法で波や海辺の太陽の色の変化を表現した。白いソックスに「ビルケンシュトック(BRIKENSTOCK)」の足元は、『リゾート地でサンダルにビジネスソックスを合わせていたら英国人』と言われてきた伝統のアップデート版でもある。
同じく夏のホリデーをテーマとし、明るくユニークなコレクションを見せたのは「キット・ニール(KIT NEALE)」。複葉機や、リゾート地からインスピレーションを受けた鉢植えのサボテンなど、あえて古臭いモチーフをプリントしリゾートのムードを表現。更に、今や時代遅れである英国男性の海辺での定番、ハンカチの四隅を縛ってキャップにするスタイルまでもが新提案され登場。
イタリア人アーティスト、アリギエロ・ボエッティ(Alighiero Boetti)の旅の足跡を辿り、刺繍、プリント、ジャカード等でさまざまな柄を表現し、世界各地の民族衣装的雰囲気を持ち込んだのは、ロンドンコレクション初登場の「マハリシ(Maharishi)」。ランウェイ正面には、ボエッティの作品が飾られている。前面はアラビア風なモザイク柄、背面は迷彩柄がプリントされたトップスや、龍と鳳凰のような刺繍が入ったウールジャケット、世界地図をモチーフとするスウェットやTシャツなどが、カジュアルなパンツやパーカーと合わせられた。頭にはスカーフやターバンを巻き、覆面風なスカーフが鼻の下から首までを覆って、ゲリラの雰囲気も感じさせる。
マハリシとは対照的なコレクションを見せたのは「ジェームズ・ロング(James Long)」。ボクシングをモチーフにフード付きのガウンやボクサーショーツ、ロングシャツなどを見せたが、カラフルなリボンやテープのアプリケ、マルチカラーストライプの多用などで、男性的なテーマをポップ且つフェミニンに落とし込んだ。
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