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“パールを変えた男”タクーンTASAKIクリエーティブディレクターに八つの質問【INTERVIEW】

FASHION HEADLINE / 2014年8月5日 21時57分

タクーン・パニクガル氏ショーケースのジュエリーは彼の代表作「バランス」

去る5月に東京で開かれた「タサキ(TASAKI)」創業60周年記念イベントに来日した同ブランドのクリエーティブディレクター、タクーン・パニクガル(Thakoon Panichgul)にジュエリーにまつわる八つの質問を試みた。8月6日からは伊勢丹新宿店にて彼の最新コレクションがそろうイベントが行われる。

1.ジュエリーデザインはいつ学んだの?
タクーンは大学卒業後、雑誌編集からキャリアをスタートさせている。後にニューヨークのパーソンズ・スクール・オブ・デザインでデザインを学び、NYを拠点に自身のブランドを発表している。

タクーン(以下T) : 特にジュエリーの勉強はしませんでした。トレーニングを受けなかったことがむしろ(TASAKIでの)成功の秘訣だったと思います。自由な発想でデザインできましたから。なまじ知識があるとそれに捕われてしまうから、私の場合は結果的には良かったのかもしれません。

始めた頃は、デザインを最初に考えていたので、技術的な問題がありました。最近は、デザイン面と技術面を同時に考えるようになってきました。

2.パールと出合った時の印象は?
TASAKIは60年前に神戸で養殖真珠加工販売業からスタートした。現在も長崎の九十九島とミャンマーに自社の養殖場を持ち、養殖、選別、加工、販売まで自社内で行っている。

T : パールに対する最初のイメージは純粋さでした。TASAKIと仕事を始める時、伝統的なパールのブランドだと聞いていましたから、自分の仕事はそれを若々しくよみがえらせることだと思いました。

それまでパールといえば冠婚葬祭のイメージが強かったけれど、日常的に使いたいと思える宝石になったと若い女性、プレスの方にも高い評価を得るようになりました。一緒に仕事をしているTASAKIの方から「パールのイメージを変えましたね!」と言われたのはとても嬉しかったですね。

3.ファッションとジュエリーの関係は?
タクーンはニューヨークコレクションで自身のブランドを発表している。そこにはTASAKIのジュエリーも登場する。

T : ファッションとジュエリーは基本的に同じマインドで仕事をしています。違うのは素材の解釈が違うところです。ファッションの場合は,生地を身体に掛けた時のドレープを見ていると、その服を着た女性のアティチュード(態度)が思い浮かびます。ジュエリーは的確に素材と技術を頭に思い浮かべることで、シェイプが完成していくのです。

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