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カール・ドノヒュー--ファーで新マーケットをつくり出したロンドンデザイナー【INTERVIEW】

FASHION HEADLINE / 2014年9月22日 21時30分

カール・ドナヒュー氏

自らの名を冠したブランドを展開するロンドン在住のデザイナー、カール・ドノヒュー(Karl Donoghue)は、シープスキンをメインとしたファーアクセサリーとウエアのコレクションを発表し、彼のファーは日本でも30から40代のファッションコンシャスな女性達に人気を博している。ロンドンでは、ケイト・モスやヴィクトリア・ベッカムなどのセレブリティが愛用するブランドと話題に尽きない。トレンドの香りを漂わせながら、永遠のアイテム的なニュアンスも醸し出すスタイルに女性は魅了されるのだろう。

カール・ドノヒューがシープスキンに辿り着くきっかけとなったのは、デザイン大学で卒業製作の準備中、民族衣装のファーをまとうチベット遊牧民を写した1枚のモノクロ写真との出合いだった。

1995年自身の名を冠したブランドを起こすが「最初は、モンゴリアンラムを使ったコレクションを発表しましたが、スペインのタンナーの優れたシープスキンと出合ってからは、次第にシープスキンを中心にしたコレクションになりました。タンナーとのリレーションシップは20年経った今も続き、私にいろいろなインスピレーションを与えてくれます」とカール・ドノヒュー。

ファー=ラグジュアリーという発想について訊ねると、「ファーだからラグジュアリーという認識があったわけではありません。自分がファッションを表現するのに一番適した素材としてシープスキンを使用するようになっていきました。もちろん高価なものですからラグジュアリーの範疇に入るのでしょうが、ミンクやチンチラなどのファーとは違います」と、英国人らしい明確な答えが返ってきた。

シープ(羊)は食用となり、その後にシープスキンとなるので、欧米の中で動物愛護精神が強いイギリスにおいても、アンチファー団体のターゲットになることはないという。

「1980年代は、ファッション界に対してアンチファーのキャンペーンが盛んになり、その考えに賛同するかたちでフェイクファーを使うデザイナーも出てきました。フェイクファーの良さもありますが、本物志向の顧客にはやはりリアルファーが魅力的なのです。それに創業したタイミングもビジネスを成功させる要因でした」

ブランドがスタートした当時シープスキンに特化したブランドは少なく、新しいマーケットをカール・ドノヒューは作り出したのだ。

セールスポイントは、着心地の良さ、豊富なカラーバリエーション、軽さ、程よいモード感と枚挙に暇がない。更に「ネットで20年前の私のシュラッグ(肩掛け)を見つけたのですが、既にビンテージとして扱われていることに驚きました」。品質が良く、長く愛される、エコ感覚も魅力の一つのようだ。

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