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0へ向かうソ・ミンジョン展、エスパスルイ・ヴィトン東京で開催中

FASHION HEADLINE / 2014年10月10日 19時30分

エスパス ルイ・ヴィトン東京でソ・ミンジョン展開催中

東京・表参道のエスパス ルイ・ヴィトン東京(以下エスパス東京)は、韓国人女性アーティスト、ソ・ミンジョン(Min-Jeong Seo)の個展を9月13日から開催している。「IN SITU-1」と題された今展覧会は、同所初となるアトリエ形式を取り、アーティストが0から制作する過程を披露するというもの。来場者は正に“in situ(ラテン語でその場で)”でソの創作活動を間近に鑑賞できるエキサイティングな展示だ。開始から約1ヶ月経ったが、何度も足を運ぶ人がいるとのこと。10月10日に、途中経過を観覧する内覧会が行われた。

CADにより設計図を起こすところから始まったというこの展覧会。今では足場や工作器具、排気口、白い発泡スチロールによるH鋼、完成予想模型などが雑多に並び、臨場感ある展示・制作風景となっている。

彼女は時の概念や生の儚さをテーマにした作品を発表してきた。2013年のあいちトリエンナーレには、名古屋市市政資料館の地下留置所を“爆発させた”「Sum In a Point of Time - III(ある時点の総体 III)」で参加している。一度作り、それを壊し、爆発しているかのように破片が飛び散っている瞬間を立体にした作品だ。今インスタレーションもその連作という。さて何を“爆発させる”のか。

「今まで実在し、歴史上ストーリー性が高いもの取り上げてきた。しかし今回は私が想像した骨組みの建物を作って、壊す。これは、エスパス東京から見える外の建物達が壁だけのように実在しないように感じたため。今回は存在への問いをメッセージにした方が良いと思った。例えば災害や戦争の後には建物の柱や鉄骨が残る。これらは存在の証」とソ氏。

一度組み上げたものを、自ら壊す。破壊と創造という相反する事象の境界を無くしたいという。「いつ完成?とよく聞かれるが、どこまでが完成か難しい。壊すことも作る行為であり、以下に美しく壊すかというのもポイント。会期終了の解体時までが完成だろうか。だから私にとって完成は、ある意味“0”に向かう行為」

彼女は12時から20時まで連日制作のためエスパス東京に通っているそうだ。(爆発時が再現される)完成は11月28日を予定。会場にはスマートフォンで撮影した写真を印刷できるプリンターを設置しているので、日々刻々と移り変わる空間を記録していくのも面白いかもしれない。

また、パリ、ミュンヘンのエスパス ルイ・ヴィトンでもそれぞれアンドレア・バワーズ(Andrea Bowers)、シムリン・ギル(Simryn Gill)による同様のプロジェクトが行われている。


【イベント情報】
「IN SITU-1」
会場:エスパス ルイ・ヴィトン東京
住所:東京都渋谷区神宮前5-7-5ルイ・ヴィトン表参道ビル7階
会期:9月13日から2015年1月4日
時間:12:00から20:00
休館日:不定休
入場無料

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