1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ファッション

銀座で400人限定アート展・THE MIRRORスタート。名和晃平、アニッシュ・カプーア、内田繁、浅葉克己ら参加

FASHION HEADLINE / 2014年10月16日 17時0分

松岡正剛のブックウェア

1930年に竣工された銀座4丁目の名古屋商工会館で、10月16日より『THE MIRROR』展がスタートした。11月9日までの開催期間中、1日400人限定、完全前売り予約入れ替えという斬新なスタイルを起用した同展は、80余年の歴史あるレトロ感満載の建物ならではの試みといえる。

「Hold the Mirror up to nature. いまアートの鏡が真実を映す」のキャッチコピーと共に、かつてイギリスの劇作家・シェイクスピアが「芝居すなわち芸術とはこの世のありようを鏡に映し出すことだ」とハムレットに語らせたように、銀座に出現するスペース『THE MIRROR』も、次の時代の真実を映す鏡となることを主旨としている。

建物は6階建て、展示面積は900平方メートル、18部屋。大御所から新進気鋭のアーティストまで、本展のコンセプトに基づき、1ヶ所に集結した様々な作品の展示は、各階ごとに異なる趣を醸し、観る者に異国を訪れたような驚きの連続を与えてくれる。

展覧会タイトルのデザインは浅葉克己。1階エントランスの受付周辺のデザインは内田繁。足を踏み入れると、そこにはしなやかに動くガラスの生き物、イルカのように呼吸するガラスの物体が展示されている。生命体ではないのに、空気の働きによってあたかも生きているように動く作品は、小松宏誠と三好賢聖によって作られた。

2階では、“自然の偉大さ”を空間いっぱいに表現したフランシス真悟の「枯山水サラウンディング」が出迎えてくれる。「視覚的、聴覚的に作った」という同作は、様々な色彩、動き、感情の詰まった水平線・地平線と、地上の現実音と人工音を組み合わせた独自のサウンドから成るもの。眺めれば眺めるほど、絵の中に包まれていくような心地良いスリルが体感できる。

ロンドン在住のアーティスト・さわひらきによる映像作品は、本人の幽体離脱の体験を元にして作られたという。映像の映しだされるスクリーンの両脇にある鏡はスピーカー。暗闇の中、視覚と聴覚をじかに刺激され、幻想的な世界へと誘う。

「ミュージアムショップ」は、小池一子のキュレーションのもと、トラフ建築設計事務所がデザインした小さなミュージアム。「ヨーロッパでルネッサンス期にはじまった博物館の原型“Cabinet de curiosite”でも、ワニは人気のアイテムでした。この空間にもワニがいることは面白い一致」と総合ディレクターの清水敏夫氏。タムラサトルの回転するワニの集合体「スピンクロコダイル・ガーデン・ミ二」他、ここに展示された作品は購入可能だ。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください