乾杯のシャンパーニュで相手の心をつかむテクニック【ワインエキスパート瀬川あずさの特別レッスン3/3】
FASHION HEADLINE / 2014年12月9日 20時0分
日頃からお世話になっている人を会食にお招きする機会があれば、ぜひオーダーして欲しいのがシャンパーニュ。泡立ちのよいシャンパーニュで乾杯すれば、ゲストの緊張もほぐれ、和やかなムードで会食を楽しめるでしょう。というわけでこの3/3では、レストランにおいてゲストをおもてなしする際、相手を満足させるテクニックをお伝えします。
―――ワインエキスパート、フードアナリスト 瀬川あずさ
<Lesson 3>
レストランでその席にふさわしい1本を選ぶには
■ソムリエと事前に相談しましょう
レストランでのシャンパーニュの選び方は、ゲストの好みや予算を伝えて、ソムリエと相談するのが一番です。ポイントは、事前に電話で相談しておくこと。どんなタイプのものを楽しみたいか、予算はどこまでOKかなどをきちんと伝えれば、おすすめをいくつか提案してくれます。
事前に電話で相談することが難しい場合は、ゲストに気を遣わせるのはご法度なので、選んだものの値段が分からないよう、ワインリストから気になるものを指差ししてソムリエに伝えましょう。
■「ランク」と「ブドウ」の味の特徴を頭に入れて
ソムリエと相談するときに知っておくと便利なことは、シャンパーニュのランクと味の特徴です。
(1)ランク
まず大きく分けて、「ノン・ビンテージ(NV)」と「ビンテージ」があります。
一般的なシャンパーニュは「ノン・ビンテージ(NV)」といい、複数の収穫年の異なるブドウをブレンドして製造されています。ブレンドに関しては各メゾンの特徴が表れるところ。熟成期間は最低でも15ヶ月です。「ビンテージ」と呼ばれるシャンパーニュは、優れた作柄の年に、ブレンドなしで造られたもの。熟成期間は3から5年で、よく知られている「ドン ペリニヨン」に関しては7年程度と言われています。
更に、各メゾンのプライドがかかった最高級シャンパーニュは「プレスティージュ」と呼びます。状態のよいビンテージのグランクリュ(シャンパーニュ地方で100%の格付けを与えられた村)を基本に、最高級の原種ワインのみが使用されています。
(2)ブドウ
もうひとつのポイントは、ボリューム感がある黒ブドウだけで作られたものか、爽やかな白ブドウ主体のものかということ。材料となるブドウの種類が味を決める重要な要素です。
シャンパーニュ地方では、黒ブドウの「ピノ・ノワール」「ピノ・ムニエ」と白ブドウ「シャルドネ」の3品種が栽培されているのですが、黒ブドウのみのものを「ブラン・ド・ノワール(Blanc de Noir)、白ブドウだけ使うものを「ブラン・ド・ブラン(Blanc de Clanc)」と呼び、また黒ブドウと白ブドウとの混合のものもあります。
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