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15年2月に一新するANA制服。ブランディングに込めた思いとは?【小沢ちあき/生き方】

FASHION HEADLINE / 2014年12月14日 18時0分

――小沢さんは同プロジェクトにどのように携わったのでしょうか。

私は主幹部署で、全体の調整役です。人数の多い意見が通りがちですが、ANAのブランドとしてどうした方が良いのかという点に都度立ち返り、ブレないように軌道修正したりすることもありました。2015年2月1日、遂にフロントラインのスタッフ約1万3,000人の制服が一斉に変わるのでお客様の反応が楽しみです。

――新制服はグレーを基調としたエレガントな雰囲気ですが、デザインのポイントや特徴は?

やはり1番の特徴は、グレーを採用したことで、制服全体の色味を明るい印象にガラリと変えたことです。上品なフォーマル感を残し、背面にあるブルーのラインがポイントになっていて、後ろ姿のデザインもANAブランドを意識した斬新なものになっています。機能面も重視し、素材選びも徹底して行いました。フロントラインスタッフに何度もサンプルを試着して実際の作業を行ってもらい、半年掛けて新制服の機能性を検証しました。見た目の美しさと動き易さなどを考慮して、実はスカートの丈も1mm単位で計算しています。

――ANAのアピアランス、身だしなみの施策にはどのようなものがありますか?

「統一感」「個性を活かす」ことを大事にしています。新制服に合わせてガイドラインも変更しました。ヘアはバックスタイルを意識したアップスタイル、メイクはブラウスの色など全体感を大切にした色選びをするようになりました。スタイルについて自由度が上がりましたね。プロフェッショナルである事をお客様に感じていただきながら、各人の個性が引き立つような身だしなみを演出出来るよう心掛けています。

社員の中には、新制服が似合うか不安に感じている人もいるので、メンタル面をサポートするのも私達の役割です。新制服は自信を持った人が着るとさらに格好良く見えるので、皆に堂々と着こなしてほしいと思っています。

――現在、CAとして定期的に乗務するフライト、新制服プロジェクトの他に、社内の部室長に向けたCSセミナーも企画しているとのことですが、忙しい日々を乗り切るコツはありますか?

どの職場の仕事もANAの社員としてお客様にどう感じて頂けるか、取り組んでいる仕事の先にいるのは“お客様”と言う点では、同じ目標を持っていると思います。

地上業務とCA業務を掛け持ちする管理職になり、まだ半年位ですが、以前よりもオンとオフの切り替えを上手に出来るようになりました。今は、やらなくてはいけない仕事があると睡眠時間を削ってでも取り組みますが、納得出来るところまで出来たら休みの日は何もしないでリラックスします。ずっと仕事のことを考えていると、知らない間に眉間にシワが寄って、着るものにも無頓着になってしまうので、リセットが必要だと痛感したのです。お陰様で周囲にも恵まれ、上司も働きやすいようにサポートしてくれています。責任ある立場になった今、健康管理も私の仕事の一つです。

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