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機能の美を極めた子供のためのテーラードを作る--キリュウキリュウ高柳成克1/2【INTERVIEW】

FASHION HEADLINE / 2015年3月8日 11時0分

大人と同じテキスタイルを使い、同じ縫製工場で作られたジャケット(左)

機能の美を極めたメンズウェアに定評のある「キリュウキリュウ(kiryuyrik)
」に、大人さながらのクオリティで作られたキッズウエアがある。子供の体型に沿ったパターンに、メンズと同じテキスタイルやパーツの希少価値が高い3ピースやポロシャツ、Tシャツなどがそろう。「ファッションとは生活に入り込むものだ」と語るキリュウキリュウデザイナーの高柳成克さんに話を聞いた。

キッズラインをスタートしたきっかけは、02年春夏シーズンに同ブランドのメインアイテムの一つであるテーラードジャケットを“大人と同じクオリティーで子供にも作って欲しい” という、伊勢丹キッズウエアバイヤーからのリクエストだったという。当時を振り返って、「最初から大人と全く同じクオリティーで子供のための服を作りたかった。だからリクエストを受けて、いつもお願いしている縫製工場の方に『小さいサイズのジャケットを縫ってくれますか?』とまず確認しました」と高柳さん。

子供服のアームサイズは、大人の手のひらと子供の手を比べたくらい大きさが異なる。また子供は服を着るキャリアが短いので、着心地の良くない場所を的確に言葉にしてくれる訳でもない。だから「作り手が子供の気持ちを理解しなくてはいけないので、パターンのサイズ感に慣れるまでかなり勉強した」と話す。また、ご自身の息子さんがキッズウエアを着ている時の仕草や可動域を観察して物づくりに活かしているという。

後半に続く。

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