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四半世紀ぶりに伝説誕生、アンダーカバーとサカイが東京で合同ショー【2018春夏コレクション】

FASHION HEADLINE / 2017年11月7日 13時15分


アンダーカバー(UNDER COVER)とサカイ(sacai)のジョイントショーが10月20日、聖徳記念絵画館前特設テントで行われた。Amazon Fashion Week TOKYO 2018 S/Sの特別プロジェクト「AT TOKYO」の一環として、久々の東京モードのビッグイベントとなったが、当日はあいにくの雨。約1,000人の観客がテントのまわりに傘の列を作り、冷たい雨のなか、開場を待った。

アンダーカバーは2002年(2003年春夏)、サカイは2009年(2010年春夏)よりパリコレクションで毎シーズン、新作コレクションを発表しているが、東京でランウェイのショーを行うのはサカイが初、アンダーカバーは15年ぶり。勿論、合同ショーは初めて。それぞれが数週間前にパリコレで発表した2018年春夏コレクションをパリと違えず同じ演出のもと、ホームグラウンドで披露するという、凱旋的な意味合いを感じさせるショーとなった。

先にコレクションをスタートしたサカイはミクスチャー、ハイブリッド、カットアップ、コラージュなどさまざまな表現で語られるブランドスタイルを更に進化。英国メンズトラッドのチェック、ミリタリー、レースなどテクスチャーとカルチャーを相反させるかのようなハードなパッチワークを、フェミニンに軽やかに組み合わせていくテクニックが見事。40以上のルックを次々につなげて行くスピード感がリアルで、東京らしくかわいい、パワフルなウイメンズ。



舞台の下手と上手を逆に、サカイと反対側の正面からショーを引き継いだアンダーカバーは、前後で相反する顔を持つローマ神話の「ヤヌス(JANUS)」をテーマにしたドラマチックな構成。真っ白な光源でファンキーにランウェイを構成したサカイと対照的に、天井からシャンデリアが吊られ、赤のベルベットの向こう側から登場するのはすべて双子を思わせるツインモデル。それぞれのルックは同じアイテムながら、よく見るとすべてがリバーシブル。エンブロイダリーのロリータ風エプロンドレスのツインズの片方は、血が流れるのを連想させるビーズ刺繍が施されているなど、全体が映画のワンシーン。『シャイニング』のオープニングも用意されている。



特に今回のコレクションで象徴的に使用されたシンディ・シャーマンの作品を使ったフォトプリントのドレスやコート、カットソーなどは、テーマである二面性を解説するかのよう。初期の70年代の白黒作品から、80年代の大きなカラー作品まで大胆でグラフィカルな転写は、今後メゾンだけではなく、東京モードシーンのアーカイブの代表作として語られるだろう。

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