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AI、AR、VR…よりまず夜景、チームラボ、落合陽一らの作品と“インスタ映え”を楽しむMAT開幕

FASHION HEADLINE / 2018年2月11日 10時30分

毎年2月に六本木ヒルズを中心に都内各所を会場に開催される、メディアアート、テクノロジーアートの公開イベント「MAT(メディアアンビショントウキョウ:Media Ambition Tokyo)2018」が9日に開幕した。

第6回目となる今回は前回(2017年)より3会場増え全12会場、出展作品数も六本木ヒルズだけで29作品(前回は24作品)、作家数も25(前回は20作家)と拡大。2月25日まで六本木を中心に、原宿のGYRE。代官山のT-SITE、銀座の蔦屋書店、Apple Store、お台場の日本科学未来館、丸の内のGood Design Marunouchi、飯田橋のアンスティチュ・フランセ東京などでアート、映像、音楽、パフォーマンス、トークショーなどジャンルを超えたプログラムが予定されている。

全てのプログラムは入場料無料だが、メイン会場となる六本木ヒルズ森タワー52階東京シティビューへの入場料は別途必要。昨年の来場者数は6万3,000人(30日間)と、バレンタインデー時期に重なるイベントとしても認知されつつあり、SNSなどでも既に情報が拡散。夜22時までという開場時間もあって、夜景も一緒に楽しめるインスタ映えイベントとして人気を集めそうだ。

「アメリカのSXSW、オーストリアのアルスエレクトロニカ、イタリアのミラノサローネを合体させたようなイベントとしてのプラットフォームを作られればと思ってここまで来た。アーティストはアイデア、企業は知見、空間を提供する最先端のテクノロジーアートのフェスティバルがMATだが、結局はエモーショナルなモノに人は集まる。今回は作品も手が込んだモノが多く、まさにハイセンステクノロジー・バトルロワイヤルといった趣き」とMAT実行委員会の谷川じゅんじJTQ代表。

8日に公開された作品では、ライゾマティクス(Rhizomatiks)がトヨタ紡織とコラボした「VODY」がエントランスで目をひく。「自動運転時代における車内での環境を考えた」(齋藤精一・ライゾマティクス代表)というインテリア、空間を科学した体験型装置だ。人と呼吸を合わせることで人馬一体ならぬ人機一体を目指している。ドライバーの体型や姿勢に合わせ変化するドライビングシートと映像、音楽などを実際に楽しむことができる。

それ以外にも、風の流れを可視化した脇田玲とダイキン工業の「Visualization of Air Conditioner」、レクサス(LEXUS)の造形に人間の動きに投影させた後藤映則の「ENERGY #02[with LEXUS LC」、SNSなどによってインターネット上に溢れる“ラブ&ピース”のビッグデータを可視化させ、花のオブジェに展開させた浅井宣道とホンダのコラボーレーション「CONNECTED FLOWER」、ソニーデザインの360°VR装置「Immersive Space Entertainment」など、今回企業とクリエイターのコラボレーション作品の出展が目立ち、これまでの同イベントの実験的ラボという取り組みから、企業の本格的なテクノロジーカルチャーへの取り組み姿勢、社会への実現化など完成度の高い作品が目立つ。

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