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「PRADAEXTENDS」が示したプラダの先進性【COLUMN】

FASHION HEADLINE / 2022年8月27日 19時0分

プラダがラフを共同CDに選んだ理由はさまざまな背景が考えられるが、2018年にカルバン・クラインを退任してから自らのシグニチャーラインだけを発表してきたラフのタレント性とミレニアルズへの影響力をミウッチャが最も理解していたということだろう。ラフはジル・サンダーがプラダの傘下にあった時代(2005〜2011年)に、クリエイティブディレクターを務めており、互いは良き理解者でもある。

コロナ禍のなかラフとミウッチャ・プラダは21/22AW、22SSをデジタルで発表。ショー直後に世界各地のプレスや学生などをオンラインで繋ぎ、普段インタビューに答えることのないミウッチャが、ラフと並んで自身のクリエイションについて話すという映像は、コロナ以降のメゾンの変化を感じさせた。その最初のコレクションからリッチーは音楽を担当。ちなみリッチーはラフがディオールのクリエイティブ・ディレクターだった時も音楽を担当しており、2021年には同じくDJのdeadmau5と共同でNFTの新プロジェクトをスタートしている。


MACHINA

「ラフ(・シモンズ)は僕が90年代にベルギーでDJをしたイベントで最初から最後までの4時間、DJブースの前で踊っていたことで知り合った。プラダのショーの音楽を頼まれた時、即答せず、プラダのクリエイションを紐解くことから始めた。そしてそれが僕の音楽制作の根底にある余計なものを削ぎ落とすことで、ミニマルな景色を生み出すという手法と同じだと気付いて、コラボすることを承諾した。その手法はラフも同様で、今回のイベントではテイストや素材が違っていても、似た手法で作品を生み出すアーティストをさまざまな地域から選んだ。特にパンデミック以降、異質なものが混ざり合うことで新しい世界が始まると感じており、自分がそのハブの役割になれば」とリッチーは話す。


UTA

今回は、東京を拠点とするアーティストmachina、Yuri Urano、韓国からLioncladといずれも女性アーティストがパフォーマンス。 VJはRichie Hawtin×Kaoru Tanaka、Lionclad×Ken-ichi Kawamura、 machina × Shohei Fujimoto,、Yuri Urano×Manami Sakamotoというユニットで行われ、当日はモデルのUTAや山田優など多くのセレブがフォトセッションに来場した。


文/野田達哉:ファッションヘッドライン初代編集長

*当記事は『月刊商店建築』2022年9月号(8月28日発売)に掲載されたものを一部加筆・修正、写真を追加したものです。



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