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バウハウス創設100周年!「バウハウスへの応答」展が京都国立近代美術館で開催

FASHION HEADLINE / 2018年7月31日 17時0分

ドイツのヴァイマールに設立された先進的な総合芸術学校、バウハウス(Bauhaus)創設100年記念の展覧会「バウハウスへの応答」展が、8月4日から10月8日まで京都国立近代美術館で開催される。

ライオネル・ファイニンガー 「バウハウス宣言」表紙 1919年 大阪新美術館建設準備室
ドイツのヴァイマールに1919年に設立され、2019年に創設100年の節目を迎える、先進的な総合芸術学校バウハウス。同展は、100周年に際してドイツで開催される記念事業「バウハウス100」の主要な国際プロジェクト「bauhaus imaginista」の一環として、日本国内で唯一の展覧会となる。

総合的造形芸術教育機関であるバウハウスが、その設立に際して公にした「バウハウス宣言」の表紙には、建築・絵画そして彫刻、3つの芸術ジャンルを表した尖塔をもつゴシック様式の聖堂が描かれている。絵画・彫刻からデザインさらには建築にいたる造形活動を、手仕事の実践を重視しつつ、包括的に教えるという目的をもつこの学校の宣言を著したのは、創設者であるヴァルター・グロピウスであり、その理念の象徴として聖堂の木版画を寄せたのは、バウハウス教員のひとり、ライオネル・ファイニンガーだった。宣言で表明されたバウハウスの教育理念は、独創的なカリキュラムとともに、ドイツ国内のみならず、遠くはインド、そして日本にまで多大なる影響を及ぼしていった。

「和歌山市に於ける構成教育講習会」(『建築工芸アイシーオール』1933年3月号より)
同展では、この「バウハウス宣言」の世界的な受容と展開を、特に日本とインドでの事例に焦点を当てて紹介する。バウハウスの教育理念とそのカリキュラムは、その内部での展開だけではなく、それが受容された各国で、地域の社会や文化とどのように結びつき、いかなる展開を遂げたのか。その足跡を、ドイツ、日本そしてインドなどに残されている100点あまりの関連資料や記録、当時の学生たちの作品などによって辿る。

バウハウス学生による習作や、山脇巌・道子夫妻のバウハウス留学時の写真を納めたスクラップ・ブック、インドとバウハウスの関係を示す資料や作品など、多数の資料が日本初公開となる他、日本での「構成教育」を主導した川喜田煉七郎がグロピウスを抑えて4等入選を果たした幻の国際コンペ作品「ウクライナのハリコフ劇場」の、自身が開催した「生活構成展覧会」でも展示された模型を原寸大で再現する。また、ルカ・フライ、オトリス・グループという気鋭のアーティスト2組に、日本とインドそしてバウハウスをめぐる作品の制作を委嘱。彼らの作品は、バウハウスの受容と展開の歴史性だけではなく、その現在性についての視座をも我々に与えてくれるだろう。

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