平成をメイクで振り返る。バブル、ギャル、ゆるふわ時代から未来へタイムトリップ!
FASHION HEADLINE / 2018年11月25日 18時0分
平成21~25年(2009~2013年)
ゆるふわ癒し系、大人カワイイ女子がトレンドを牽引
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不況の深刻化と同時に、「勝ち組・負け組」といった格差意識が社会に蔓延していたが、2011年の東日本大震災を機に、世の中全体の価値観や、消費マインドに変化が現れ始めた。女性たちも本当に必要なものは何かを自問自答し、身の丈に合った消費傾向に。ファッションも肩の力が抜けた「脱力系ゆるふわ」の自然体へと移行し、癒しブームが到来。この頃、若年層から派生した“カワイイ”文化やファッションは、海外からも注目され、「KAWAII」が世界共通語に。
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メイクもファッションと同様に力の抜けたナチュラルな傾向が強まり、下まぶたにパールのハイライトを効かせた「涙袋メイク」や、頬の高い位置に頬紅を入れる「湯上りチーク」などが出現。ヘアは、パーマやヘアアイロンで柔らかくふんわりと見せる巻き髪スタイルや、毛先を内巻きにしてエアリーな空気感を漂わせるナチュラルスタイルが支持された。
平成26~現在(2014~2018年)
80~90年代のトレンドが回帰、抜け感バブルリバイバル
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景気の緩やかな回復や訪日観光客の増加などで、好景気への期待が高まった平成末期。ミレニアル世代の存在感が増し、カテゴリーに縛られない新しい価値観を楽しむ人が増加した。ファッションは、ハイウエストボトムやプロデューサー巻き、スニーカーブームなど、80~90年代のトレンドがリバイバル。動画投稿サイトや画像共有SNSなどの普及により、自撮り写真を発信する傾向が顕著になり、多くのインフルエンサーが登場した。
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メイクはやや大人っぽい「レディ」「モード」がキーワードに。バブル期を想起させる「ナチュ太眉」といった、色が明るく短めの太い眉が特徴。しばらく見られなかった赤リップや鮮やかなローズ、ビビッドなピンクなど、ブライトな口紅がバブル期以来、初めて流行。ヘアはボブスタイルがトレンドとなり、「かきあげ前髪」やバブル期に「すだれ前髪」と呼ばれた薄くおろした前髪が「シースルーバング」として再び人気に。
平成から新元号へ! 今後のヘアメイクのトレンドは?
一周まわってフューチャリスティック
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カテゴリーにとらわれない多様な価値観を楽しむ傾向が広がりを見せる今、新しい時代を代表するトレンドは、従来のように単一には絞れず、数ある情報の中から、それぞれが新しさを取捨選択していくことになるだろう。ヘアメイクの世界でも、個性を際立てる「パーソナライズ化」が加速。気分やシーンによってさまざまな装いを楽しむ「多様性」の傾向にあり、表現の幅や選択肢がさらに広がる予感。
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「多様性」の一例として、90年代後半の近未来的なファッションとメイクのトレンド「フューチャリスティック」が新たな解釈でリバイバルされていることが挙げられる。形や色よりも質感を重視する傾向があり、ツヤのある素肌っぽいベースメイクに、パールシャドウや光沢感のあるリップをプラスするなど、すっきりとクールでイノセントな印象が新鮮。まつげにワンポイントのカラーをのせるなど、プレイフルな表現もありそう。
過去30年間を振り返ると、平成の時代は変化の周期が非常に早かったことが読み取れる。それと同時に、ヘアメイクのトレンドが世相を反映することも再認識。改元が行われる来年以降、女性の意識やトレンドがどのように変化していくのか、とても楽しみだ。
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