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国際化した小さな温泉街「野沢温泉村」へトリップ

FASHION HEADLINE / 2019年3月18日 0時0分

東京都内から電車で約2時間の場所にある長野県の野沢温泉村を訪ねた。

野沢温泉村を旅して一番驚いたことは、海外から来日する欧米人観光客の多さだった。野沢温泉村をつなぐ飯山駅からのバスの乗客者は、ほとんど外国人。カフェや居酒屋、温泉まで…日本人観光客の方が少ないという衝撃的な光景もしばしば。喫茶店のお母さんも、片言の英語で会計をする。もちろん、メニューは英語表記で、街の温泉マップも英語表記だ。

そんな、国際化した小さな温泉街で過ごす旅の1日をお届けする。


今回の旅の目当ては、野沢の温泉街を抜けた所にある、どんぐりのような形をした一軒の宿泊施設「野沢温泉ロッヂ」。ル・コルビュジエの三人の弟子の一人と言われる日本を代表する建築家、吉阪隆正によって手掛けられた建物だ。1969年に建てられたロッヂは、スキーの技術を学ぶための施設として運営されていて、現在は前オーナーより引き継いだ八尾良太郎さんによって2017年から運営をスタートした。






「野沢温泉ロッヂ」のオーナー八尾良太郎さんに話を聞く

オーナーの八尾さんは、幼少期からアルペンスキーに励み、スキー場が隣接した野沢温泉村には合宿や大会でよく通っていたそう。大人になってアルペンレースを引退し、パウダースキーや家族でのスキーを楽しむようになってから、野沢温泉の魅力を再認識。いつか家族で野沢温泉に移住したいと考えるようになった時、前オーナーである山口さんに再び出会ったことがきっかけで引き継いだという。幼少期から目にしていた、吉阪建築の「野沢温泉ロッヂ」を残していくことも運命だと感じ、時代を経て改装、増築されていた野沢温泉ロッヂをできるだけオリジナルの形に戻しつつ今の時代に合わせてアップデートしようと考えた。


「野沢温泉ロッヂ」の螺旋状になった室内階段


「野沢温泉ロッヂ」の再生計画

「野沢温泉ロッヂ」再生計画でのテーマは、吉阪先生が考えていたことを理解し、吉阪建築に戻すこと。リノベーションは、スキー仲間で友人の小山優さんらと手掛け、内装は仲間たちとDIYによってつくられた。外国人ゲストも楽しめるように、キッチン、シャワー、トイレ、断熱性などをアップデートし、白い壁と木材で設えたクリーンで居心地の良い快適な空間へと仕上げた。




客室は、キッチンやリビングを備えたコンドミニアムタイプの2部屋、ドミトリータイプの部屋を7部屋を用意。1階には、共同のキッチンスペースとミーティングルーム、地下階にはシャワールームを設置している。

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