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アートが満ち溢れた、瀬戸内国際芸術祭に行って思ったこと【EDITOR'S BLOG】

FASHION HEADLINE / 2019年11月15日 12時0分


初めてフェリーの中でうどんを食べた。ちょうどいい甘さ、スープまでも全部飲みきれた。波を感じながら海を見て、幸せな朝は一杯のうどんからスタート。


同じ「OLIVE LINE」の乗客たちは、今の私と同じ幸せ感が溢れているでしょうか? 秋の海は、まるで世界を癒す力を持っているかのようにやさしい。


そんな小豆島には「妖怪美術館」というところがあって、古代から現代までの妖怪が展示されている。あなたは世の中に本物の妖怪が存在することを信じますか? 私は信じます。ただ見える人にだけ見えているとも。

その中で、私が最も気に入ったのは「クリームソーダ妖怪」だ。もしかしたら私の前世も「クリームソーダ妖怪」かも(じゃなければ、なぜ私はそんなにクリームソーダにハマっているんだろう? 笑)。


お昼は「ひよこ食堂」のオムライス。メニューのすべては、現地のお爺さんとお婆さんの手作り。つい実家の味を思い出すほどの懐かしさ。現地人の中にもかなり人気があるこのお店は、50年の老舗らしい。



バスに乗ってオリーブ公園へ。映画『魔女宅配便』のロケ地として有名なこの場所、まるでヨーロッパにいるみたい。


オリーブ公園では、初めてオリーブ味のアイスを試した。オリーブの味って一体どんな味だろうって思ってたけれど、こういう少し苦味が入ってる甘みか。


オリーブ公園の隣にある小さな港で船を乗り、「二十四の瞳映画村」へ。ここで最も印象的だったのは、海が見える教室。もしこんな教室で勉強できるなら、私ももっと学校に行きたくなるだろうな。ただ席に座って、1日海を見るだけでも十分幸せだろう。



最後にオススメしたいのは、高松港にある「ノースショア(NORTHSHORE)」というカフェ。午前のブランチや、旅行終わりの一服として、海に癒されたい時はぜひ。フルーツがたっぷりなパンケーキを楽しみながら、海にぼんやりする。青い海が夜空に少し少し飲み込まれ、やがて真っ黒になってしまった頃、気まぐれな心も少し落ち着いてきた。



瀬戸内の海は、人生の中に見た海のなかでも心を打たれた唯一の海。常にスピード感が求められている都市に長く生活していたことが理由かもしれない。久々に何もしなくても、只々ぼんやりするだけでいい場所に訪れたら、改めて自分と会話ができ、新たな自分と出会うことができた。


瀬戸内は人生の中でまだ行きたい場所。今度は芸術祭ではなく、もっと人が少ない時期に、映画村の教室の中一番海に近い席で、日出日没と潮の満ち引きを見ながら、時間を無駄使いしたい。


インターン生活も終わりに近づくことを思うと少し寂しく感じるが、「心臓音のアーカイブ」で自分の心臓音を記録するように、インターンを終えても、私が書いた文字がずっとインターネット上に残るということを思ったら、とてもとても嬉しい。

いつかまた「心臓音のアーカイブ」に行った時、そこ動いているのは、今この瞬間にしか流れない私の心のリズムだと思う。

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