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GWは京都でアート散歩、「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭2023」「跳躍するつくり手たち」+1

FASHION HEADLINE / 2023年4月30日 15時0分

6月4日まで京都市京セラ美術館の新館・東山キューブで開催されている特別展「跳躍するつくり手たち:人と自然の未来を見つめるアート、デザイン、テクノロジー」はジャンルを超えて国内外で活躍する20組の作家の作品が集められた。監修はデザインジャーナリストの川上典李子氏が行い、ノーベル化学賞を受賞したパウル・クルッツェンが提示した『アントロポセン(人新世)』の時代観をテーマにした作品が並ぶ。コロナ禍で開催が延期されたことで、作品がブラッシュアップされ、岩崎貴宏氏やTAKT PROJECTの新作など1970〜80年代生まれの作家を中心に、見応えのある展覧会となっている。


TAKT PROJECT「glow ⇄ grow: globe」2023年、作家蔵
八木隆裕+ 石橋 素・柳澤知明(ライゾマティクス)+ 三田真一「Newton’s Lid」2023年、作家蔵

会場では京都を拠点とする石塚源太氏の巨大な乾漆によるオブジェが出迎える。そこから吉泉聡を代表とするTAKT PROJECT、ニューヨークを拠点に活動する田村奈穂氏の照明を使った日本未公開のインスタレーション作品「フロート」まで、4つのセクションに分かれる。西陣織、茶筒、京金網など京都の伝統工芸後継者からなるユニットGO ON(ゴオン)も「100年先にある修繕工房」を出品。GO ONメンバーの細尾真孝氏+平川紀道氏+巴山竜来氏のコードによる織物の探求や、ライゾマティクスメンバーの石橋素氏・柳澤知明氏とクリエイティブディレクターの三田真一氏と開化堂ディレクターの八木隆裕氏の茶目っ気あふれる宇宙土産をテーマした作品など、遊び心も楽しい。


A-POC ABLE ISSEY MIYAKE「TYPE-Ⅱ 004」と宮前義之氏

衣装デザインの分野からは「A-POC ABLE ISSEY MIYAKE」が唯一参加。A Piece of Cloth(一枚の布)の頭文字である「A-POC」は、無縫製ニットに代表される一本の糸からコンピューター制御によって一体成形される筒状の布を構成するところから始まった。三宅一生氏のコアコンピタンスとも言える先端技術を駆使したコンセプチュアルなプロジェクトだ。今回出品されたのは2021年に発表された現代美術家の宮島達男氏とのプロジェクト「TYPE-II Tatsuo Miyajima project」の第2弾。前回は“Steam Stretch”という技法と、ソニーグループが開発した米の籾殻を原料とする新素材トリポーラスに、デジタルの数字をジャカードで織ったブルゾンを発表している。今回は異なる素材を貼り合わせるボンディング加工を施した素材にビビッドなカラー数字がプリントされた作品が発表されている。

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