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【コラム】パリコレ現地取材で見たベストコレクション “勝手になんでもランキング” 発表

FASHION HEADLINE / 2024年11月5日 11時0分

Photo by ELIE
今季のキールックとなった軽量のクリノリンを内側に備えた、シルクジョーゼットのフープドレスは、さまざまな専門家の協力を得てテニスラケットくらい軽量なワイヤーフレームを開発したといいます。軽くなればそれだけ、着用者の動きに合わせて弾むように揺れる。そんな軽やかさのニュアンスを引き出すために、素材と技術の開発・向上に挑む姿勢は、まさに職人です。「ロエベ」の公式インスタグラムで、職人の制作作業の映像が投稿されているので、ぜひご覧ください。

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ベスト“本能的な胸キュンコレクション”:ミュウミュウ

パリコレ最終日にショーを行った「ミュウミュウ」の会場には、“真実なき時代(THE TRUELESS TIMES)”と題した架空の新聞が配布され、会場装飾は印刷工場のようなセット。ベルトコンベアーに乗った新聞が空間を駆け巡る中、フランスの歴史ある子ども服ブランド「プチバトー」とのコラボにより、子どものワードローブを再解釈したコレクションを披露しました。

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童心に帰り、ルールを無視して自由に好きなアイテムを組み合わせたルックに、胸キュンが止まりません! スタイリングだけでなく着こなしも自由奔放で、シャツは斜めに着用したり、結び目を作ったり、ディテールの無造作で荒っぽい雰囲気がこれまたカワイイ。何にそんなに胸が高鳴るのか、上手く言語化できないなら、それこそが“本能的”に惹かれるということなのでしょう。

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実際、本当に好きなモノ・コト・ヒトに対しては、理由がなかったりしませんか? きっとそれこそが“本能”であり、無条件で心に触れるのです。情報も雑音も届かず、固定観念に縛られない幼少期の純粋さを取り戻し、“本能”を目覚めさせることが“真実なき時代”を生きる私たちに必要だと告げるメッセージのようでもありました。

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ベスト“全方位で魅せる異次元シルエット”:サカイ

前途した「ロエベ」と同じく、新たなシルエットを探求し続ける「サカイ」は、設立25年目を迎えてさらにレベルアップしたような印象を受けました。ブレザーやトレンチコート、ブラウスといった見慣れたはずのベーシックアイテムは、生地をカットして垂らしたり、ラッフルの装飾に組み立てたり、立体的な構造で異次元のシルエットを生み出しました。

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今季はバッグを持って登場したモデルも極めて少なく、“洋服にフォーカスして欲しい”というデザイナーさんの想いと自信が現れているようでもありました。高いパターン技術に裏打ちされた複雑な構造は、じっくり見なければ、というかどれだけ見ても紐解けなさそう。日本を代表するブランドの一つとして、パリコレで異彩を放ち、影響力を高めています。「サカイ」の飽くなき探究心が創り出す斬新なシルエットは、新鮮さを常に渇望するファッション業界人の大好物。これからもまだまだ期待できそう! 25周年おめでとうございます。

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