春の京都のアート散歩「KYOTOGRAPHIE2025」参加13アーティストの詳細が決定、KYOTOPHONIEはAwichが出演
FASHION HEADLINE / 2024年12月17日 11時0分
KYOTOGRAPHIEでは毎回、写真と同様に映像作品が発表されているが、今回もエンタテイメント性をもった映像作品が発表される。ロンドン生まれパリ在住の広告・ミュージックヴィデオなどの映像作家のリー・シュルマン(Lee Shulman)とセネガル人写真家の & オマー・ヴィクター・ディオプ( Omar Victor Diop)の新作「Being There」が嶋臺(しまだい)ギャラリーで行われる。リーは2017年にスタートしたアマチュアのヴィンテージ写真をアーカイブする非営利団体アノニマス・プロジェクトを主宰。1980年セネガルに生まれ、自分自身が歴史上の人物などに扮したポートレートを発表してきたオマーがコラボレーションし、1950年〜60年代の人種差別が残るアメリカの匿名写真にオマーが登場するパフォーマンス作品となる。
そのリーが映像作品の監督を努めたこともある英国のマーティン パー(Martin Parr)はマグナム・フォト所属の写真家であり、ソニーワールドフォトグラフィーアワード特別功労賞(2017年)、エーリッヒ・ザロモン賞(2006年)、ボーム&メルシエ賞(2008年)などの受賞で知られている。今回は世界各地、特に現在の京都でも社会問題となっている「マスツーリズム」をテーマに、世界中で撮影した作品と今回のために京都で撮影された作品を、移動式展示トラック(場所は後日発表)で発表する。
同イベントでは毎回用意されるアーティストレジデンスに滞在し、京都で作品を制作するプロジェクトが行われているが、今回はコートジボワールの女性アーティスト、レティシア・キイ(Laetitia Ky)の新作が祇園のASPHODELと出町枡形商店街で展示される。自分の髪の毛をオブジェとしたセルフイメージのポートレートは、アクティビストとしても活動する自身のアイデンティを体現したもの。
同イベントで今年の「Ruinart Japan Award 2024」を受賞した吉田多麻希は、今秋にフランスを訪れ世界最古のシャンパーニュメゾン、ルイナールのアーティスト・レジデンシー・プログラムに参加。現地で狩猟に立ち会い、人と自然との関係の不平等さをテーマにした作品を発表する。同展のセノグラフィー(空間デザイン)は、ルイナールが本社を構える仏・ランスに先ごろ竣工した「ニコラ・ルイナール・パヴィリオン」の建築設計を担当した藤本壮介が行うという(場所は未発表)。
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