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今の時代を反映する現代美術をフィーチャー。CADAN×ISETAN MEN'Sコラボプロジェクト第3弾スタート

FASHION HEADLINE / 2020年9月22日 19時0分

【4階】日野田 崇(ひのだ たかし)(所属ギャラリー:imura art gallery)
1968年兵庫県神戸市生まれ。1991年大阪芸術大学 芸術学部 工芸学科陶芸コース卒業。1992年に初の個展を開催以降、国内外のギャラリー、美術館での個展・グループ展で作品を発表している。2010年、京都府文化賞 奨励賞受賞。現在、嵯峨美術大学 教授。近年、日野田は「手色形楽(しゅしきけいがく)」という造語を自身の制作を定義づけるために提案している。これは西洋近代の「Fine Art」や日本語の「美術」に代わる枠組みとして想定されるものである。

日野田 崇 「万能細胞 (Master Cells)」(2011)
セラミック(陶・磁)、156.5×75×88cm

作品『万能細胞』はもともと、医療用途などに開発が進んでいる再生細胞のトピックに触発されてできたもので、初期化した細胞が特定の形や質のまとまりや機能に特化していく過程と、自⾝が土をかたちづくっていくプロセスとが共鳴しているように感じられた。そこには、善悪の問題を超えて、外へと拡張していく生命の盲目的な力強さがイメージとして根底にあるように思う。(日野田 崇)

【6階】池崎拓也 (いけざき たくや)(所属ギャラリー:Satoko Oe Contemporary)
1981年鹿児島県徳之島生まれ。2005年武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業、2008-2010年中国北京中央美術学院造形部実験芸術家留学。現在ニューヨーク在住。廃品や身の回りに溢れる安価な材料を用いて、奄美出身の自身のアイデンティティと、地震が身を置く環境や現場に向き合いながら作品を制作する。主な展覧会に「ビューティフル(ハート)ワールド」Satoko Oe Contemporary(2017)、「楽園創造ー芸術と日常の新地平ー」ギャラリーαM(2013)など。

池崎拓也「パパ好きだよ(ハート)」(2020)
ミクストメディア、サイズ可変

娘が妻の携帯で送ってきたメッセージは、ぐちゃぐちゃの文字が並んで、意味不明で、まるで暗号のようなものだった。娘に「なんてメール送ったの︖」と聞くと、「パパ好きだよ」と返答が来た。この暗号からは想像できない答えだった。まだ文字が読めない書けない子供が携帯やパソコンをタップしながらつくるその「暗号」は、よく子供がやる、とりとめもなく、ただの文字や記号の羅列でしかないと忘れ去られてしまうかもしれない。しかし、同じように扱われるその「暗号」を敢えて自分の経験で作品化しようと考えた。その「暗号」は、よく読むと、いろんな発見があって、文字のつながりからいろいろ想像する面⽩さもある。それらは、まるで記号やアルファベットが羅列された抽象絵画を紐解いていくような面⽩さもあるような気がして
いる。(池崎拓也)

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