CADANと伊勢丹新宿店メンズ館のコラボプロジェクト「Takeover」の冬に注目
FASHION HEADLINE / 2020年12月20日 15時0分
本堀雄二「毘沙門天」(2017年)段ボール,ミクストメディア / 80×75×230cm
使用済みのダンボールや包装紙を用いて日本の神仏や宗教建造物を制作、「捨てる紙あれば、拾う神あり。」をモットーに制作をつづけ、日常的に消費された物を「輪廻転生」してみせる本堀の作品は、正面から見たときの透過性と側面から見たときの物質感という二面性によって現代社会の均衡を的確に描写している。
【6階】利部 志穂(かがぶ しほ)(所属ギャラリー:KAYOKOYUKI)
1981年神奈川県生まれ。文化女子大学立体造形コース卒業後、多摩美術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。2017年より文化庁新進芸術家海外研修制度の助成を得て、2年間ミラノを拠点に活動。現在は東京都在住。
主な展覧会に、「DOMANI・明日展 2021」国立新美術館(東京、2021)、「メイド・イン・フチュウ 公開制作の20年」府中市美術館(東京、2020)、「所沢ビエンナーレ “引込線2015”」旧所沢市立第2学校給食センター(埼玉、2015)、「アーティスト・ファイル2013ー現代の作家たち」国立新美術館(東京、2013)、「発信 //板橋//2011 けしきをいきる」板橋区立美術館(東京、2011)など。
利部志穂「ひかりのとき/ワンダー・バイ・ワンダー Lightning-Wonder by Wonder」(2020年)紙,ステンレス,ハンガー,映像 / 185×185×180cm
生活の中で不要となったものや壊れて廃棄された拾得物、あるいはホームセンターで購入できる建築資材など、様々なモノを使用して彫刻作品を制作してきた。利部の作品においては、それらの日常的な意味や機能は解体され、組み合わされ接合されることによって新たな関係性が形成され、空間の中に置かれていく。利部は「作品を構成するモノと自分自身は、どちらも同じく地球上の法則に従って存在しているのであり、その意味で、両者はつながっているのだ」と言う。「人間が定義したルールは疑うけれど、地球的・宇宙的なルールを信じる」と言う利部は、モノに近づき、モノが発する声を聞きながら、その一部となって、自然の摂理とも言える生成や循環を展示空間に構築していく。
実施概要
タイトル:「CADAN×ISETAN MEN'S : Winter Takeover」
会期:2020年12月23日(水)-2021年3月30日(火)
設置場所:伊勢丹新宿店メンズ館1階・2階・4階・6階
主催:伊勢丹新宿店 メンズ館
協力:一般社団法人日本現代美術商協会
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