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【INTERVIEW】「スカルを出したのは雑誌スマートの通販が最初」---- マスターマインド・ジャパン本間正章vol.2/4

FASHION HEADLINE / 2013年3月11日 14時0分

――服飾学校などで学ばれていませんが、実際の洋服作りはどうやって修得したんですか?

見よう見まね。パターンは今でもわからない。最初に手掛けたのはカットソーとニットの仕様書だった。新人デザイナーさん達に、どういう風に仕様書を書いたらいいのかを教えてもらって。それだったらパターンはいらないから。寸法を感覚的に頭に入れながら、色々なブランドのTシャツを採寸して、自分なりのサイジングを追求した。探せば、最初の仕様書もどこかに残っていると思う。ただ、スカルの原画だけが見当たらない。グラフィックデザイナーに図案化をお願いしたところまでは記憶があるんだけど……(笑)。お金もなかったから、いらない紙に描いていただろうし、コピーした紙の裏とか。今となっては大切に保管しておけば良かったとちょっと後悔(笑)。

――地道に独学を積み重ねられたんですね。

そう。たくさんのパタンナーさんと知り合えたお陰で、僕はデザインに集中できた。デザイン画を見て「これはちょっと出来ない」と言われることもあった。すると僕は、デザイン画を破って折り紙みたいに組み替えて、「ここをこうして、この順番にすれば絶対縫えますよ!」と迫る(笑)。そういうやり取りを繰り返すと、「確かにそれだとできるかも」となる。プラモデルとか設計図を見ずに何かを想像して作るのが趣味だったので、そういうことは得意だから(笑)。答えが出ない時には、何故この絵を描いたか、どうしてこの絵を服にしたいのかという意味合いを伝え、みんなで一緒に悩み抜いた。お互いの方法論にはなかったところに解決方法があったり。僕も日々一緒に勉強させてもらいながら、ブランドは成長してきた。今でもまだまだ初心者です。

――設立当初から、デザインの変化はありましたか?

デザインのテイストは全然変わっていないと思う。もちろん袖が太いとか、時代感を反映したシルエットはあっても、デザインの根本は変わらない。ショートパンツも、海外では全く売れなかった時代から、ずっと展開した。冬でもショートパンツでパリに乗り込んでいたから(笑)。

――ブランドアイコンのスカルが初めて登場したのはいつ頃ですか?

最初にスカルを出したのは、まだ名が知られていないけど面白いというブランドを集めた、雑誌『スマート(smart)』の通販企画。「絶対に100枚は最低売れるから」という言葉に乗ってデザインしたTシャツが、多分最低記録を持っているんじゃないかというくらい売れなくて(笑)。ふたを開ければ、10枚売れたかどうか(笑)。その時に初めて、スカルのTシャツを作りました。本当に初期の頃の話。

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