【家賃比較】職場が東京ですが「埼玉・千葉・神奈川」に住もうと考えています。どこがおすすめですか？

ファイナンシャルフィールド / 2022年8月9日 22時40分

東京の企業に勤める予定だけれども、東京は家賃が高いから隣接県で部屋を探して電車通勤しようと考えている人もいるのではないでしょうか。それでは、埼玉県・千葉県・神奈川県のうち東京に通いやすく家賃相場が安いのはどこでしょうか。この記事では、東京に隣接する3県の人気エリアや家賃相場と、職場の例として「大手町駅」までの所要時間を詳しく解説していきます。なお、ランキングは本稿執筆時点のもので、かつ、東京都内に通勤する人以外のニーズも加味されているものとしてご覧ください。なお、記事で紹介する家賃相場や人気エリア（執筆時点）は、SUUMOのデータを使用しています。

埼玉県の人気エリアと家賃相場

埼玉県の人気エリアは川口市、次いでさいたま市の大宮区と浦和区がトップ3で、川越市、所沢市が続きます。川口市と所沢市は東京都に隣接しています。人気駅の大宮・浦和・南浦和・川口はJR京浜東北線沿線で、武蔵浦和駅はJR埼京線で池袋や新宿方面にアクセスできる駅です。

埼玉県の人気エリアである川口市の家賃相場は6万6000円、川越市が5万6000円、所沢市が5万8000円となっていて、JR沿線より私鉄沿線のほうが安くなっています。川口駅から大手町駅まで移動する場合には、西日暮里駅で東京メトロ千代田線に乗り換えれば30分ほどで移動できます。もちろん、JR東京駅から歩いて移動することも可能で、定期代は1ヶ月で約3000円、6ヶ月で約2万円弱お得です。

一方、所沢駅周辺から大手町駅まで移動する場合は、西武池袋線で池袋まで行き、地下鉄丸ノ内線に乗り換える必要があります。所要時間は1時間弱で、朝夕のラッシュ時間帯だとそれ以上に時間がかかることがあります。

千葉県の人気エリアと家賃相場

千葉県の人気エリアは船橋市、市川市、松戸市でどれも東京に近いエリアです。人気駅ランキングの上位5駅（西船橋・船橋・市川・本八幡・津田沼）は、いずれもJR総武線の停車駅で、津田沼駅を除く4駅は船橋市か市川市にあります。また、津田沼駅は習志野市にありますが、船橋市との市境にあり、乗換駅である新京成電鉄の新津田沼駅は船橋市となります。

船橋市の家賃相場は6万6000円、市川市は7万円、松戸市は5万8000円となっています。松戸市は東京都に隣接しているエリアですが、市が広く、バスで移動しなければならない場所もあるため、家賃相場が低くなっています。

船橋市から大手町駅までは西船橋駅から東京メトロ東西線で最短25分です。東京メトロ東西線は平日の朝夕の時間帯はJR総武線の西船橋駅～津田沼駅まで直通運転をしているため、津田沼駅や船橋駅近くに住めば、乗り換えなしで大手町駅まで移動できます。

神奈川県の人気エリアと家賃相場

神奈川県の人気エリアは藤沢市、横浜市の中区と神奈川区がトップ3で、次いで川崎市川崎区、横浜市鶴見区と西区、港北区、鎌倉市が続きます。藤沢市や鎌倉市は景勝地として知られ、大手町駅まで移動しようとすると、1時間以上かかりますが、東京駅までなら乗り換えなしの1時間以内で通うことができます。

一方、川崎市川崎区は東京都に隣接しているエリアで、川崎駅から東京駅までは20分ほどで移動できます。家賃相場は藤沢市が6万7000円、鎌倉市が6万9000円、川崎市川崎区が7万2000円です。川崎市や横浜市など、都内に近い都市部は家賃相場が高くなっていて、7万円台を超えています。

大手町駅周辺の企業に勤めるなら千葉県がおすすめ

大手町駅までの通勤であれば、東京メトロ東西線沿線の千葉県が通いやすく、家賃や通勤費用を抑えられます。千葉県の人気エリアよりも埼玉県川越市や所沢市のほうが家賃相場は安くなりますが、乗り換えが必要になるため、通勤費用が多少高額になります。

今回は大手町駅を中心に比べましたが、職場が池袋近辺の場合には埼玉県、渋谷や目黒、品川界隈なら神奈川県で住む場所を探すのも便利でしょう。利用する駅によって乗り換え回数や所要時間が異なるため、部屋探しをする際には実際に電車に乗るなどして確かめてみるのがおすすめです。