1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

やったほうがよい断捨離とやらないほうがよい断捨離

ファイナンシャルフィールド / 2023年3月9日 3時40分

やったほうがよい断捨離とやらないほうがよい断捨離

断捨離という言葉が当たり前のように使われるようになっていますが、「やらなければ」と思いつつ「やれない」というのが実情ではないでしょうか。   断捨離をして本当に必要なモノだけになると家計にもプラスになるかもしれないと思いつつ、なぜ「やれないのか」、それとも「なぜやらないのか」について考えてみたいと思います。

家計の断捨離は疑問の余地なく即実行

断捨離というと、不要な衣類や日用品の処理を思い浮かべますが、迷うまでもなく家計で無駄だと思うサブスクなどはすぐに処分しましょう。
 
例えば、キャンペーンに乗せられてついつい契約してしまったクレジットカード、「やろう」と決めて入会したけれどまったく利用していないオンライン英会話、ひと月に一度しか運転しないので別になくても日常生活に困らない車や2台目の自転車など、領収書や契約書をもらったまま、まとめて引き出しなどに入っていませんか?
 
このようなものは「やる」と決めたときにすぐにとりかからないと、いつまでたっても微妙に家計を侵食していきます。
 

「何となく」捨てられないもの=「何にも」役に立たない

最近はスーパーやコンビニなどで出来合いの総菜を購入すると、器にあけるまでもなくそのまま食べることができる状態になっていることが多いです。柄(取っ手)をはずせば、皿や容器としてそのまま食卓に並べることができる調理器具をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
 
便利なものがあふれている今、10年以上も前に購入した食器類などが、一度も出番がこないままキッチンの棚に眠り続けているということもあるかもしれません。時代にそぐわず役割を果たせない食器や家具などは、収納場所を占拠するだけです。家計に直接影響を及ぼすわけではありませんが、将来のことを考えるとできるうちに処分しておくべきでしょう。
 
スマホを買い替えるたびに、古いスマホは何となく処分できずにそのまま保管しているけど、何に使うわけでもなく、1台、また1台と増えていく。冷静に考えて「何となく」置いているもののうち、実は「何にも役に立たない」と判断したら処分する思い切りも必要かもしれません。
 

シェアリングエコノミー

時代の流れとともに、遊休資産の有効活用が普及してきたようです。
 
当初は、カーシェアリングというイメージだけだったかもしれませんが、総務省の統計データでは、2013年の市場規模150億ドルから2025年には3350億ドルへと拡大が見込まれるとのことです。対象も車は言うに及ばず、宿泊施設、人材、音楽など多岐に及んでいます。
 
最近では衣類についても、レンタルやサブスクなどのサービスも普及しており、「購入しても着ていく場所がほとんどない」といったような問題を解消する選択肢もあります。
 

やらないほうがよい「断捨離」

最後に、断捨離がはやっているとはいえ、やらないほうがよい場合もあります。筆者は、英語技能の修得支援もやらせていただいておりますが、「あの時の教材はこの場面で使えるから、活用してアレンジしよう」と思ったものの、改めて高価で再購入せざるを得なかったという苦い経験があります。
 
「今、必要なものだけに囲まれて、スッキリした空間で過ごす」というのは、確かに理想です。現実には人間のキャリアや生活は点と点で結びついているものではなく、連続した歴史、経験が複雑に折り重なっています。「断捨離」という単語に踊らされることなく、客観的に自分にとって「何が重要なのか」「何は重要ではないのか」を見極めることが大切です。
 

出典

世界保健機構(WHO) ホームページ/統計資料
内閣府 令和3年度 高齢者の日常生活・地域社会への参加に関する調査結果(全体版)
内閣府 令和3年度 高齢者の日常生活・地域社会への参加に関する調査結果(全体版)/8. 世代間の交流・生きがい
総務省 白書(27年版) 第2部 ICTが拓く未来社会
 
執筆者:柴沼直美
CFP(R)認定者

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください