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整体に通いたいけど保険適用できるって本当? 治療等の範囲や注意点は?

ファイナンシャルフィールド / 2023年7月18日 5時0分

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健康保険に適用される範囲は、思いのほか広くなっているのをご存じでしょうか? 実は、整体も健康保険が適用されるケースがあるのです。   ただし、ただ好きなように利用しても適用されるわけではありません。そこで本記事では、保険が適用される治療の範囲や注意すべき点はどのようなことなのか、解説します。

健康保険が適用される基本を知っておこう

体調の不良を改善するために、健康を取り戻すために、整体に通いたい、通ってみたいと思っている人もいるでしょう。ただ、整体に通う場合には、健康保険が適用されるケースと適用されないケースがあるのです。大切なことは、健康保険が適用されるのは、どのようなケースかを知っておくことです。
 
まず、体に異常がある場合には、健康保険により医師の診察や往診がいつでも受けられて、治療に必要となる薬や治療材料は支給されます。その際、治療材料はすべて支給されますが、薬は厚生労働省が定める『薬価基準』に載っている薬に限られています。また、入院が必要となったときには、一定額が食事療養費としての自己負担する必要があるものの、健康保険を使って入院することができます。
 
しかし、すべての診療等で健康保険が適用されるわけではありません。健康保険が適用されない主なものとしては、入院時の差額ベッド代、200床以上の病院に予約診療・紹介状なしで初診・再診を受ける場合、病気などではなく単純にキレイになりたいと受ける美容整形手術や歯並びの矯正、近視の手術などです。
 

整体等で保険が適用されるのはどのようなケース?

何の目的で整体に通うのかによって、保険が適用されるかどうかは変わってきます。実際に老若男女問わず、整体に通っている人は多いと思うのですが、肩こりの改善や筋肉疲労を和らげるためなどを目的として施術を受けた場合には、保険の適用はされません。
 
実際に整体でマッサージを受けて適用されるようなケースは、主に脳血管障害によって発生するといわれている筋麻痺や、何らかの原因により、関節が正常な範囲で動かなくなってしまい生じた関節拘縮等であるときで、医療上マッサージが必要な症例が見られるときに、保険の対象となります。
 
その他、はり・きゅうの施術を受けることもあるかと思います。はり・きゅうで保険が適用されるのは主に、

・リウマチ
・神経痛
・頸腕(けいわん)症候群
・五十肩
・腰痛症、頸椎(けいつい)捻挫後遺症等

などの慢性的な疼痛を主症とする疾患の治療を受けたときです。つまり、医療上に必要と認められないときには、保険は適用されないことになっています。
 
また、整骨院や接骨院で柔道整復師(いわゆる「骨つぎ」)の施術を受けるために整骨院や接骨院へ出向いたときや、骨折、脱臼、打撲および捻挫(いわゆる肉ばなれを含む)の施術を受けたときには、保険が適用されます。ただし、骨折および脱臼の施術を受けるときには、緊急の場合を除き、あらかじめ医師の同意を得なければなりません。
 

治療を受けるときの注意点について

マッサージを受けるときや、はり・きゅうを受けるときの注意点は、あらかじめ医師の作成した同意書または診断書が必要になります。詳しくはマッサージ施術所(整体院)などで確認してください。
 
柔道整復師に施術を受ける際、病院や診療所などで同じ負傷等を治療中のときには、施術を受けても保険が適用される対象になりません。
 
また、多くの整骨院・接骨院等の窓口では、病院や診療所にかかったときと同じように自己負担分のみ支払えば施術を受けることができますが、柔道整復師が患者に代わって保険請求を行うため、施術を受けるときには、必要書類に患者のサインが必要になります。
 
いずれにしても、保険が適用されるかどうか判断に困るときには、医師や整体院などで相談をし、どのようにすれば適用されるのか、適用されないのか確認しておくとよいでしょう。
 

出典

厚生労働省 柔道整復師等の施術にかかる療養費の取扱いについて
 
執筆者:飯田道子
日本ファイナンシャル・プランナーズ協会

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